いつか夜の終わりに (双葉文庫)

著者 :
  • 双葉社
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本棚登録 : 117
感想 : 24
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  • Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575516142

作品紹介・あらすじ

妻子を捨て女と逃げた男の28年ぶりの帰宅。男の思いは、あの日の駅のホームに漂着する(「あの坂道をのぼれば」)。今はもう会えなくなってしまった大切な人たち。思いは時を超え、ささやかな奇跡を起こす。切なくも希望に満ちた4篇を収録。

感想・レビュー・書評

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  • 初めて読む作者
    面白いが、中盤が私には読みにくいっと言うか、
    内容が頭に入って来ず、
    途中まで読み、辞めてまた途中から
    っといった具合でした。

    全ての短編小説が面白い訳ではありませんでした。

    個人の感想です。

  • 「みおつくし」の高田郁がこんなミステリーを書いてたんだ!これは買いだ!と思って読んだら作者が高田侑さんでした。怖いけど切なくてなんとも言えない不思議な感じ、、、これはこれで面白い。気軽に読める夏のホラーにぴったり。

  • その字面からきっとよく高田郁さんと間違われるであろう侑さん。私も『顔なし子』を最初に手に取ったとき、郁さんこんなのもお書きになるんやと驚き、別人でちょっぴりガクッ(すみません)。でもわりと私好みの暗い話だったのです。

    で、これも読みはじめたら、「森」の話で嫌な予感。だって怖いでしょ?森の話って。最強(恐)は三津田信三の『ついてくるもの』に収録されている「八幡藪知らず」、その次が宇佐美まことの『入らずの森』。それらを思い出して警戒しながら読みました。懸念に反してホラーというよりもファンタジー。

    どの話にも滲むさまざまな諦念や後悔。本人の気持ちが綴られた話もあれば、故人の人生に思いを馳せる話もあります。でも、幸せだったかどうかは他人が決めることじゃない。こんなふうな人生の終わりだからって寂しいわけじゃない。

  • 初めましての作家さん。
    何故か恋愛小説だと思い込んでいたのですが、ちょっと不思議なお話の短編集でした。
    どのお話も、なんだか出てくる男性がクズだな…と思い、ささやかな奇跡どころではなくなってしまいました。
    ふたつめの「あの坂道をのぼれば」の、それまで病に苦しんでいたのに、その日はなんだか嘘みたいに体の調子が良くなってかつての家へ向かう… というのは真相がわかったときは切なくなりました。
    面白かったです。この作家さんはホラーの人なのか。

  • 物語ではなく、とても小説らしい小説でした。

    何かの向こう側の儚く切ない話の詰め合わせ。現実と夢との境を行ったり来たりしながら、「ほんとう」はどこにあるのだろう?そもそも「ほんとう」は必要なのだろうか?切なる思いがみせるもの。それが全てではないのだろうか。

    何てことを思いながら、哀しみが染み込んだ小説の中を夢見心地で漂っていました。

    私は「てのひらだけ」と「走馬灯」が好きかな。悲しすぎるのは苦手だし。

    高田侑さん、もう一作品読んでみたい。

  • またもや、やってしまった!
    高田郁作品だと思って、手に取ったのである。

    4話からなるが、どれも、時空の空間をさまよっているような話である。
    「てのひらたけ」
    「あの坂道をのぼれば」
    「タンポポの花のように」
    「走馬灯」
    ホラーの怖さでも無く、ファンタジーの様な楽しさをも感じられないが、幻想的で、奇妙さが、残る作品である。

    昔話や、民話の物語の様な感覚で、読み終えた。

  • 151020*読了

  • 登場人物達の苦しみに、息苦しくなる。
    なのに、読んでてとまらない。
    息苦しくて、幻想的で、でも、
    どこか温かいから、救われる感じ。

  • 短編集だけどイマイチだった。この作家は中編以上がいいと思う。

  • 時空を越えて…待つひとがいる、待たせているひとがいる。ちょっとした迷いなのか、過ちなのか、すれ違いなのか、、温かくもあり、切なさもあり、、そんな不思議なファンタジーの短編集♪。

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