結婚相手は抽選で (双葉文庫 か 36-5)

著者 :
  • 双葉社
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感想 : 115
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  • Amazon.co.jp ・本 (302ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575516845

作品紹介・あらすじ

少子化対策のため「抽選見合い結婚法」が施行されることになった。相手が気に入らない場合は断ることができるが、三回パスしたらテロ撲滅隊送りになる。だが、この強制的な見合いに、モテないオタク青年は万々歳、田舎で母親と地味に暮らす看護師は、チャンスとばかりに単身東京へ。慌てて恋人に結婚を迫るも、あっさりかわされてしまう女性もいて…。それぞれのお見合い事情をコミカルかつ、ハートウォーミングに描いた長編小説。

感想・レビュー・書評

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  • 人の縁って不思議だ。それぞれの出会いがあって紆余曲折があって心温まる素敵なストーリーだった!設定も面白いし、母との関係性の変化や親離れ子離れについての描写は現実的でそれも良かった。
    運命的な出会いじゃなくていつの間にか一緒にいたね、みたいなそんな恋が私もしたい。

  • 少子化対策で抽選お見合い制度が実施されることになって断れる回数が3回まででそれを超えるとテロ対策なんちゃらに強制的に派遣されるってまず設定が面白すぎて1ページ目から続きが気になってしょうがなかった。
    これ現実世界で本当に施行されたらカオスすぎるし自分だったらどうするんだろうってめっちゃ考えながら読んでた笑
    みんなどうなったのかすごく気になる!!

  • 面白かった。
    垣谷美雨さんの本は、今のところいつも笑いあり、それからほっこりさせてくれるので大好きだ。

    少子化対策のために強制的にお見合いをさせる、(世の中に一般的な普通の感覚の人が多いならば)なかなか面白いんじゃないかと思わせる設定。
    娘本人目線、自分が男だったらの目線、母親目線、結構置き換えて楽しめました!

    きちんとまとまって“おしまい”でしたが、
    続きが気になってしまいました。
    このあと、皆さんどうなったんでしょう…

  • 面白かった。結婚しなくても幸せならじゅうぶん。

  • 少子化を打開するために、25〜35歳の独身男女は国が定めた相手と強制的にお見合いをする!
    3回までは断っても良いけど、それ以上断ったらテロ対策部隊に二年間強制加入してもらう!
    …と、ありえない法律が施行されてしまった。

    美人でファッションや旅行にしか興味のない主婦希望の女性。
    その女性の元彼であり、お金持ちで有名人夫婦の両親をもつ美形の男性。
    オタクで彼女いない歴=年齢のアキバ系SE男性。
    母の干渉が激しく母から離れたいと思ってる看護師の女性。
    この四人を軸に話が進む。
    垣谷さんの書く話はおもしろいな。この本は結構前の作品だけど、テーマ設定も社会性があっておもしろい。内容的にはありえないけど…でも、現実でもマイナカードを普及させるために現行保険証を廃止する法律が成立したくらいだから、ありえないとも言い切れないのかも??
    登場人物四人のわりにページ数は多くないので(300ないくらい)話はサラッとしてるけど、この四人のキャラクターや切実な気持ちがすごくよく伝わるんだよねぇ。
    美人には美人の悩みがあるのねぇ、と、しみじみ。
    わたしは今40なので、もしこの法律が実際に成立しても、わたしの人生には無風だし、こんなひどい法律は実際には成立しないと思うけど、島暮らしは結構良いかも…なんて思ってしまった。

  • 面白かった(╹◡╹)
    婚活ブームにのった時期の小説のようだけれど、男女それぞれの色んな事情や価値観を楽しめる。
    お見合いを2回断ったらテロ対策部隊に強制参加などというかなり無茶な設定の中、23回目のお見合いとか笑ってしまうほどだ。
    とても気軽に読める一冊です。
    別れる事になってしまったカップル もう一度会ってうまくいくといいなとか余韻を残してくれたとても面白い作品だった。

  • こんな法律になったら困るけど、リアルだなぁと感じた。登場人物にはそこまで惹かれなかった。

  • 斬新な設定でおもしろし、読みやすいからスラスラ読める!
    登場人物は全員絶妙にクセがあって好きになれる人はいなかったw
    親離れ、子離れは大事だと思う。
    奈々は自分の傲慢さに気づいた方がいい。
    希望を感じる終わり方は好きだった!!!!

  • 少子化対策のため抽選見合い法が施行、抽選でお見合い相手が決まり3回断ったらテロ撲滅隊に強制参加。
    ありえない法律の下、モテないオタク青年、母から離れたい看護師、彼氏に振られた美女がお見合いに参加する事に。
    主人公それぞれが前向きに人生に向かう
    エンディングが心地よい終わり方だった。
    一気読みできました!

  • 少子化に歯止めをかけるため、国家が男女のマッチングを推進していくことが物語の主軸である。
    結婚以外にも、親子愛のあり方も描かれている。

    感想
    愛とは依存し、相手にこうしてほしいと願うことではなく、大事な人が自分らしく、楽しく、笑顔で日常を過ごすために、自分が何をできるかを考えて行動に起こすことなのかなと。

    自分が大事にしたい人と、その人の大事な人たちに愛を伝え、行動する。
    この指針がより自分の中で明確化された。

    ブレずに、明確に、有り余るほどの愛を捧げて、行動していきたい、そしてそれはこの世で最も尊いことである。そう思わせてくれました。

    見てるかな?

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著者プロフィール

1959(昭和34)年、兵庫県生れ。明治大学文学部卒。2005(平成17)年、「竜巻ガール」で小説推理新人賞を受賞し小説家デビュー。結婚難、高齢化と介護、住宅の老朽化などの社会問題や、現実に在り得たかもしれない世界を題材にした小説で知られる。著書に『リセット』『結婚相手は抽選で』『七十歳死亡法案、可決』『ニュータウンは黄昏れて』『夫のカノジョ』『あなたの人生、片づけます』『老後の資金がありません』『後悔病棟』『嫁をやめる日』『女たちの避難所』『四十歳、未婚出産』などがある。

「2023年 『うちの父が運転をやめません』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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