- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784575519051
感想・レビュー・書評
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この作者のデビュー作だそうだ。ナンセンス、ファンタジー、シュール、ノスタルジアなどの味わいがある超短編集。玉石混交という感じかな。なんだこりゃというだけのもあれば、ちょっとぐっとくるなあというのもある。「綿雲堂」「星を探して」「夢巻」は好きだなあ。その後、作者は着々と腕を磨いて、新しいショートショート集を出しているようだ。
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メガネの話が好き。
これから、印象的なメガネの人に会ったら、体が装飾品なのかもな…って思うことにする。 -
「世にも奇妙な物語」のような内容の短編集。内容は基本誰が傷付くものでもないライトなもので、一話一話が短いので読みやすい。
疲れた時に読むと、変なことが起きてもそんなもんかーと思えるようになりそう。 -
視点や思考を変えると、まったく別物になる。
ひとつひとつ面白味があって、味わい深い。
光のあたる角度が違うと、見てる方も違う感覚で見れるから新鮮味がある。
ものの考え方だったり、捉え方、とても感化されました。
当たり前だと思ってる日常も、実は当たり前じゃないのかもね。 -
1日10分のごほうびで綿雲堂と出会い、田丸さんの小説をもっと読みたくなり、読んでみました。
私が本を読む時、まずその作品の世界観に入り込むまで時間がかかります。例えるなら作品という名の卵の殻をつっついて、中に入るようなイメージ。一度入ってしまえば、その中でぐんぐん泳いでいける。ショートショートというのはどんどん新しい世界観が現れるから、たくさん殻を割らなければいけません。短いから読むのが楽というわけではなくて、逆に体力を使うと思うのです。
というわけで、この本のショートショートは短くて世界観もまちまちなのでなかなか体力を使いました。
どうしても比べてしまうのが星新一さんですよね。星さんの作品はあまり特定の時代を感じない普遍的な感じであるのに対して、田丸さんの作品は今の時代を感じるところが違うなぁと思いました。大根が半分にカットして売られている場面や居酒屋でいなくなった友達に声をかける場面を突拍子もないストーリーに仕立てたり…。個人的に好きだったのはやっぱり「綿雲堂」。あとは「星を探して」かな。ハズレも少なく、当たりも少ない、そんな印象でした。これからの田村さんの方向性が楽しみです。 -
発想がぶっ飛んでる短編小説集。なんでそんなことを思いつくのか、とか思いながら読んでた。
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「文字」が好き。まわりに文字がゆらゆらしてる ような感じは 確かにある。
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ショートショートにしては長めの作品が多い。
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星氏の孫弟子さんということで大いなる期待とともに読んだのですが、先達は偉大なりを再認識
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ショートショート小説。
この作家の作品は2冊目だが前回読んだものよりこの本はとても良かった。
どのショートショートもとてもうまくまとまっていて面白かった。
またほかの作品も読んでみようと思います。