左遷捜査2 迷宮入り事件 (双葉文庫)

著者 :
  • 双葉社
3.33
  • (3)
  • (4)
  • (12)
  • (1)
  • (1)
本棚登録 : 74
感想 : 12
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575522228

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • シリーズ、第二弾。
    『昭和と平成』年の差バディの活躍を描く警察ミステリー。

    早朝の荒川で、男性の遺体が発見される。
    特殊清掃の会社社長で、拳銃の跡が見つかる。

    棟方警部補は、事実を丹念に拾い、少しの違和感も納得せず、足で一歩一歩真実に近づく。そして、新人の目崎は、必死に棟方警部補に食らい付く。

    やがて見えて来たのは、平成の世に残された重大な未解決事件との繋がりであった。

    そして、最後の一行、吉川警部補の一言が、嵐の予感を感じさます。
    『お前さんの父親の事件について、新たな証拠が見つかった...』
    いよいよ、第3巻が期待されます。

  • 翔田寛『左遷捜査 2 迷宮入り事件』双葉文庫。

    シリーズ第2弾。前作は非常に面白かったので、期待は大きい。

    結論から言えば、前作に負けず劣らず本作も非常に面白かった。大当りだ。一つの殺人事件をきっかけに過去の事件と事件関係者の過去が連鎖的に次々明らかになっていくプロットは読み手を全く飽きさせない。また、主人公の二人の刑事、棟方と目崎の人物造型が見事だ。読み進むにつれ、偏屈者と思われたベテラン刑事の棟方が良い味を出し、若手刑事の目崎の成長していく姿が上手く描かれている。

    特殊清掃を請け負う会社の社長の射殺死体が、早朝の荒川で発見される。忌まわしき過去を持つ二人の刑事、ベテランの棟方国雄と若手の目崎敦史のコンビが新たな事件に挑む……

    棟方と目崎の忌まわしき過去はほんの触りしか明かされず、まだシリーズは続きそうだ。次はどんな事件が描かれるのだろうか。

    本体価格630円
    ★★★★★

  • 1に引き続き、主人公の目崎巡査部長と棟方警部補のコンビで事件捜査にあたる。
    証拠や証言から筋を読んで行くスタイル。
    悪くは無いのだが、イマイチ魅力を感じない。
    主人公も含めて人物像がステレオタイプな感じがするせいか。
    3も有るようだが、読まないかな。

  • シリーズ第2弾。

    少しはバディらしくなってきたが、棟方の過去といい、目崎の父親の真相なり、どちらも小出しにもならないくらい。
    ではキャラで引っ張れるのかと思うと、それも少し弱い気がする。

    全容解明するのに何冊を想定しているのかわからないが、そこに出版社の目論見が見え隠れするようで残念。

  • 早朝の荒川に浮かぶ男性の死体が発見された。被害者は特殊清掃を扱う会社の社長で、銃で撃たれた痕があった。警視庁捜査一課のベテラン刑事・棟方国雄は遺体が示す事実を丹念に拾い、若手刑事の目崎敦史は未熟ながらも、相棒としての務めを果たそうと必死に食らいつく。そして、時に上層部の意向に沿わぬ二人の“補欠捜査”が、平成の世に積み残した「重大未解決事件」の犯人をたぐり寄せる!

  • 荒川に浮かぶ男性の死体が発見された。警視庁捜査一課のベテラン刑事・棟方は遺体が示す事実を丹念に拾い、若手刑事の目崎は、相棒としての務めを果たそうと食らいつく。二人の“補欠捜査”が平成の未解決事件の真実を暴く!

    「自分の頭で考えろ」棟方に鍛えられた目崎の成長が垣間見えて、このコンビもいい感じになってきた。本シリーズの根幹となっている目崎の父親の死の真相をめぐる続編がありそうで、間違いなく読むことになるだろう。
    (B)

  • 地味だけどコツコツと捜査を積み上げていくのが警察小説の基本。変化球だらけの中にあって、このシリーズは直球。
    バディものとしても、有能だけど偏屈な年配の刑事と、叔父さんが上層部有力者であるが故に刑事への抜擢も本人の実力と意欲にもかかわらずどうしても色眼鏡で見られてしまう若手というある意味手垢の付いたコンビ設定も、最近はこういうストレートなやつなかったよな的に好ましく、前作に続き満足。
    予告編付きなので、次作もこのコンビが読めるのが決定しているのも嬉しい。

  • 8月-3。3.0点。
    シリーズ第二弾。周りと混じらない頑固な刑事と、新人コンビ。新人は警察庁幹部の親族。
    何でも掃除業者が殺害される。孤独死の家を清掃したりする業者。
    殺害に使われた拳銃は、5年前の迷宮入り事件の拳銃。
    同一犯なのか。

    サラッと読める。短いが地道な感じ。次作も期待。

  • 凸凹バディシリーズ第2弾。特殊清掃を扱う会社々長が水死体で発見された。迷宮入りしている5年前のスーパーマーケット強盗殺人事件との繋がりが見えてくる。目崎が一生懸命、棟方に食らいついていっている感じが良かった。読みやすく面白い作品。

全12件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1958年東京都生まれ。2000年「影踏み鬼」で第22回小説推理新人賞を受賞し、デビュー。01年「奈落闇恋乃道行」で第54回日本推理作家協会賞(短編部門)候補となる。08年『誘拐児』で第54回江戸川乱歩賞受賞。14年「墓石の呼ぶ声」で第67回日本推理作家協会賞(短編部門)候補に。17年『真犯人』で第19回大藪春彦賞候補になり、18年にWOWOWで連続ドラマ化。他の著書に『人さらい』『左遷捜査 法の壁』『左遷捜査2 迷宮入り事件』『冤罪犯』など多数。

「2022年 『時効犯』 で使われていた紹介文から引用しています。」

翔田寛の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
柚月裕子
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×