- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784575522358
作品紹介・あらすじ
ママはときに男と出奔する、どうしようもない母親だ。けれどその自由な生き方に魅了され、誰もが彼女を愛してしまう。人を好きになるということは? 勇気を与えるということは? 「幸せになりたいんやったら、誰かのせいにしたらあかん」「どうぞ、グレてください」型破りなママから、わたしは人生でなによりも大切なことを教わっていく――。著書累計220万部超のビジネス書作家が贈る、最高のエンタメ小説!
(※本書はポプラ社より『ママの人生』として単行本刊行された作品を改題・改稿したものです)
感想・レビュー・書評
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なにがその子にとって
一番良い人生なのか?
親だって自分の人生で
経験した事を知るのみ。
そのわずかな経験値に
照らして、
ああしろ、こうしろと
五月蝿く言わないこと。
その子の人生はその子
だけのもの。
世間とか、常識とかは
まったく及ばないこと。
そんなことよりもその
ままのあなたを愛して
いると伝えたい。
もっともっとたくさん。
子どもはそれを杖とし、
この先の人生を歩んで
いくのだから。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
母親はこうあるべきっていうカチカチに凝り固まった世のお母さん像を爽快にぶち破ってくれる作品。
この母親がね、無茶苦茶なの。でもね、愛はあってね。
人の目なんか気にしない母。常識がないと思われようが、周囲に自分の娘が可哀想だと思われようが関係ない。
それで苦労してきた面があるにも関わらず、娘が母を大好きなのは、無茶苦茶な母だけどとても魅力的で、何より自分を愛してくれていると知っているからなんだろうな。
母の胸を打つ名言がいっぱいあった。
私も自分の気持ちに正直に生きていきたいな。 -
☆4.5
最初は破天荒なママの言動に驚かされてしまい、なかなかついていけなかったのですが…いつの間にかママの魅力に惹かれていて、ママの真理をつく言葉の数々にすっかり魅了されておりました!(印象に残ったママの言葉に付箋をつけていたのですが、気付いたら本が付箋だらけに!?)
また何回も読み返したいと思える、素敵な作品に出会えました(*´˘`*) -
面白かったです。
母親と娘の関係にちょっと理解出来ない部分もありましたが。
真っ直ぐに生きている正直な母親を娘が大好きなのが分かります。
ちょっとお母さんのしたことが何となくで許されてしまっているのが???でしたが。
自分自身を愛する事を教えてくれる素敵な母親なのだろうなと。 -
破天荒、自由奔放な母親と自分に自信をもてない次女の関わりを中心とした家族の物語で、とても自己肯定感が上がる内容でした。
娘が小学生の時から社会人になってまで、「あなたはママの〝タカラモノ〟」と言い続け、どこまでも味方になり励まします。子どもの成長の発達段階に合わせ、前向きになれる助言は、時に笑いを誘いますが、痛い思いをしてたくさん失敗した母親のものだからこそ、じわじわと心に沁みて感謝につながっていきます。本書の中には、こんなママの名言が実にたくさんあります。
仕事、人間関係、生き方等々悩みを抱えている人に、一読をすすめます。きっと前向きな気持ちになれると思います。 -
少し型破りな"ママ"
でもいつだって真っ直ぐで嘘がなくて、間違いなく子供を愛している。
そして、一歩間違えばグレてしまうような環境でも、ママの愛情を間違えずに受け止めて素直にそだった主人公。
とても心温まる話だった。
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親子ってなんだろうか?
主人公の「ほのみ」にとって、ママは、「お母さんという気配を全然身につけていない女の人」だが、ママにとって、ほのみは大人になっても「タカラモノ」だ。
ママは、ほのみが困ったときに、ママなりに励まそうとする。的外れなことを言ったりもするけれど、そんないつも明るく振舞う姿を、ほのみは心のどこかで信頼しているし、だからみんなに好かれている。
言葉は、プラスにもマイナスにもなる。ただ、プラスになることは、自分が元気じゃないと、なかなか言えない。
辛いことがあっても、子供の前でも明るく振る舞うことの大変さは、大人にならないとわからないものだ。
時間が経ってみないと、わからないことは多くて、その瞬間が訪れるたびに、人は成長を実感する。ほのみも大人になって、自分が「プラスのかけら」を集めてできていることに気づいた。
全編を通して、自分の中で特に気に入った、ママの言葉は「相手の思う壺に入ってるのと同じ。ママの壺貸そか?」だ。
「思う壺」は例えだけれども、実際の壺を想像してみると、うわ、やだな。と拒否したくなる。でもそれにはなかなか気づけない。気づけないからこそ相手の思う壺なんだろうと思う。だから、思う壺に入りそうになったら壺を想像する。変な解決策だけど、効果覿面のような気がする。
また、ママのセリフで「素直になったらわかるで。自分のど真ん中に聞くの。」も素敵な表現だと思った。
何かを決めなければならないとき、その後のことをどうしようか考えたり、後になって振り返って後悔しないようについつい考えてしまうもの。だけど、そうじゃなくて今の自分の素直な気持ち、過去や未来じゃなくて、「ど真ん中」にある自分の気持ちに問いかけることが、答えを見つけることなんだと。「現在」ではなく「ど真ん中」という表現を使ったところが、ママらしくていいな、と思った。
本の至る所に落ちていた「プラスのかけら」そのカケラを拾って渡せるような、そんなママのような人間になりたい。だからまずは、自分の周りにあるカケラを集めることから始めようと思う。 -
とても自由人で、娘に平気で迷惑かけるくせに、いつでもどんなときでも、ほのみちゃんに自信を与え、一番の味方であり続けたママ。変わってる親娘関係だけど、義務とか責任とかでできたカタチだけの親子愛よりいいと思う。