婚活探偵 (双葉文庫)

著者 :
  • 双葉社
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575523539

作品紹介・あらすじ

41歳の黒崎竜司は元敏腕刑事の探偵。事務所ではハードボイルドを気取っているが、実は女性とまともにつきあったことがない草食系なのだ。そんな自分を打開しようと結婚相談所に入会するが、妙に真面目な性格が災いしてか誤解あり、判断ミスあり、運はナシで結婚までの道のりは険しく……。真面目で憎めない主人公を応援したくなるユーモア婚活小説。

感想・レビュー・書評

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  • 大門剛明『婚活探偵』双葉文庫。

    タイトル通りのユーモラスな婚活探偵小説。

    元刑事の探偵・黒崎竜司はハードボイルドを気取りつつ女性とは縁の無い日々を送るうちに突然婚活に目覚め、結婚相談所に入会する。探偵としての様々な依頼の捜査と婚活。果たして、黒崎の願いは成就するのか……

    いつしか探偵として活躍する黒崎よりも、黒崎の婚活の成功を祈る自分がいた。

    本体価格680円
    ★★★★

  • 警察庁を退職後、探偵事務所に勤務している黒崎竜司(41)。ハードボイルドな見た目とは裏腹に、今まで女性との関わりがほとんどなかった彼が、意を決して結婚相談所に入会!

    相談所のアドバイザーさんの助言を一生懸命に実行していたり、お見合いを重ねるたびに反省と次への試行錯誤を繰り返していたり…不器用ながらに婚活を精一杯頑張っている黒崎おじさんを、ついつい側で応援しているような気分になってしまいます(笑)

    婚活とは…理想の結婚相手を探すことが一番の目的ですが、それと同時に自分の欠点や人生観など…あらゆるものと向き合っていかなければなりません。

    婚活を頑張っている人たちみんなが、それぞれの幸せを掴めますように…(そして自分も…)
    前向きな気持ちにさせてくれる、良い小説でした。

  • 探偵さんが結婚相談所に入会し
    婚活をしていくお話でした
    いろんな女性が登場しました
    探偵さんはなかなかゴールできず
    探偵業のお話もいまいちな感じでしたが
    終盤はちょっと結末がどんなかなと思いながら
    でもまぁ婚活物語としては読めたかなという感じでした

  • 婚活、お見合いなかなかいい経験が出来そう。と思わせる物語だった。

  • おもしろい!!!所々笑ってしまう。
    読み進めるのが楽しい。
    なんだかんだこの探偵さん、モテてるなぁ。
    応援したくなる作品。

  • 無理に婚活しなくても、本人にその気がないなら。
    でも「*活」とか言われるとやった感が得られるもんなぁ。
    きっとそのうちいい人が現れるって。

  • タイトルとイラストにピンと来て手に取りました。
    初読みの作家さんの作品でしたがとっつきやすい婚活がテーマで主人公が可愛らしく楽しく読めた。
    内容も重たくなく気楽に楽しめる作品でした。

  • 41歳の黒崎竜司は元敏腕刑事の探偵。事務所ではハードボイルドを気取っているが、実は草食系、まともに女性と付き合ったことがない。
    そんな自分を変えようと向かった先は『縁Enishi』結婚相談所。
    酒やタバコ、加齢臭、会話は刑事の尋問風…。
    黒さんの「婚活偏差値は26」最低点に近いらしい(笑)
    心優しく頼りになるアドバイザーの城戸まどかさんに励まされ黒さんの婚活が今始まる…。
    探偵の仕事も頑張っています!

    「嗅ぐ女」「頼む女」「赤い女」「仮面の女」「暴く女」「切れない女」「私が愛した女」
    黒さんに応じてくれる女性は何らかの訳ありばかりで、誤解あり、判断ミスあり、運もなく、結婚までの道のりは遠い。
    だけど黒さんは婚活戦士として経験値を稼ぎ、人として成長していく。

    一番好きな話は「仮面の女」これはすっかり騙された。おもしろい。
    一番黒さんに合っていたのは「暴く女」ふたりで猫カフェ行ったりしてお似合いだったのになぁ。

    婚活ってなんだろう?黒さんと一緒に考える読書でした。
    結婚相談所もいいなと思った。

    ネット検索で条件を入れると条件に合った人の写真がずらりと出てくる。
    「四十一歳、年収五百万、預貯金二千万、身長百八十一センチ……」←黒さんのプロフィール(笑)
    そんなに悪くないと思うけど、婚活的にはどうなんだろう?
    あまり人気なくてさ。
    真面目で不器用、公園のさび猫が話し相手の黒さんにいい人が見つかりますように。

    #ドラマ
    ドラマではなんと黒さんが向井理!
    (表紙の黒さん見て)向井理、ないない、と思っていたけど、これがよかったんだ。
    ハードボイルドも似合うしお茶目なとこも可愛いし。
    代表作になるといいな、続編があるといいなって思うくらい好き。

  • シリアスなミステリーに疲れた時に見つけて読んだ。
    サクッと読めて気分転換になった。

  • ドラマ化されたと聞いて気になっていた作品。だけど、強面でロクに女性も付き合った経験がない主人公が向井理…ではないわぁf^_^;
    それはともかく内容は、主人公が結婚に向けて結婚相談所に入会し、様々な女性と会うお話。
    難しいねぇ、婚活!お互いにちょっとしたことでも譲れない。
    それにしても黒崎、見栄っぱりすぎ。本棚見せてと言われて本を12万買う、好きな野球チームを偽る、後輩にハードボイルドを気取るなど…結局実は好きな人がいました、実は両思いでした、でも保留にして婚活してくださいって…
    婚活相手に失礼でしょー。残念。

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著者プロフィール

1974年三重県生まれ。龍谷大学文学部卒。『雪冤』で第29回横溝正史ミステリ大賞、及びテレビ東京賞をW受賞。ほかの著作に、『罪火』『確信犯』『共同正犯』『獄の棘』など。

「2023年 『正義の天秤 毒樹の果実』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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