声なき叫び (双葉文庫)

著者 :
  • 双葉社
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本棚登録 : 104
感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575523638

作品紹介・あらすじ

自転車で蛇行運転をしていた青年が警察官に捕まり、取り押さえられているときに死亡した。警察官の暴行を目撃した複数の人間がいるにもかかわらず、警察は正当な職務だと主張する。水木弁護士が警察を相手に法廷に臨んだのだが、裁判は著しく公正を欠く展開となった。水木は最後の賭けに出る。映像化作品、待望の文庫化!

感想・レビュー・書評

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  • これは、本の中の話だと言い聞かせて読み進めました。水木弁護士人柄と、正義のために意見を変えた真っ当な人たちを中心に読むと読み応えのある内容です。実際の警察や検察は正義に溢れた正しい組織と信じて星4つ付けました。

  • 組織を護る為の警察の結束は凄いですね。
    その為に泣く市民が居ようとお構い無しという感じで。
    嘘をつくという事、一生自分に着いて来る。
    その重みに勝てる人は人としてどうなの?と
    いう人だと思います。
    勇作とゆかりは人として親として生きていく正しい道を
    選んだことにホッとしました。
    弁護士と言う仕事、すごいですね。
    水木弁護士、素晴らしい弁護士です。

  • 知的障害の青年が乗る自転車がパトカーに幅寄せされ、警察官に殴る蹴るの暴行を受け死亡する。暴行を一部始終を目撃した証人も存在するが、警察は正当な職務だと主張する。被害者の父親と水木弁護士は警察官を告訴する。しかし、警察、検察は証人に圧力をかけ事実の隠蔽を計る。権力をたてにし、原告を封じ込めようとする。警察は何としてでも身内を守ろうとする体質に辟易した。裁判とは公平なはずではないのか?と叫びたくなった。偽証は罪になると宣誓した証人は、警察の有利な証言。さて、結審前原告の最終手段とは?尻切れに終ったのは残念。

  • なんだか何処かで聞いたような物語でした。現実的にも有りそうな内容で、一気に読んでしまいましたが、あまりにも理不尽な事件だなと思いながら読み終わりました。

  • 面白い、話題度最高

  • 正義感と人情溢れる弁護士が警察組織と対峙する話。

    知的障害のある青年が自転車走行中にパトカーに呼び掛けられ驚いて転倒し、その後も挙動に不信感を覚えた警官から暴行を受けて死亡した事件が発端。
    あくまでも正当な保護行為の範疇だったと主張する警察側を相手取り、父親や社会部の記者、事件の目撃者たちが青年の無念を晴らすべく立ち上がる。

    警察組織が驚くほどに悪者に仕立てられていたことと、事実が淡々と描写される作風が若干肌に合わなかった。

  • こんな本読んだら世の中警察いらなくなる…

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著者プロフィール

一九四七年、東京都生まれ。八三年「原島弁護士の処置」でオール讀物推理小説新人賞を受賞しデビュー。八八年「絆」で日本推理作家協会賞、九〇年「土俵を走る殺意」で吉川英治文学新人賞を受賞。他に「仇討ち東海道」「遠山金四郎」「風烈廻り与力・青柳剣一郎」「栄次郎江戸暦」「蘭方医・宇津木新吾」「親子十手捕物帳」「八丁堀赤鬼忠孝譚」「義賊・神田小僧」シリーズなど著書多数。

「2023年 『剣の約束 はぐれ武士・松永九郎兵衛』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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