読心刑事・神尾瑠美 (双葉文庫)

著者 :
  • 双葉社
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  • Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575524062

作品紹介・あらすじ

驚異の凶悪事件検挙率を誇るR県警捜査一課。その秘密は若き美人刑事にあった――。神尾瑠美は「人の心が読めちゃう」テレパス能力者。その能力で殺人犯の心を全部読み取り、次々と逮捕していく。瑠美の前では証拠隠滅も黙秘も嘘も通じないのだが、ひと筋縄でいかない難事件が起きてしまう。型破りの連作警察小説。

感想・レビュー・書評

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  • 検挙率が非常に高く、残業時間も短いという、先進的なR県警捜査一課三係。
    それには驚くべき秘密があった。

    近くにいる人の心が読めてしまうテレパス刑事と、彼女の能力を活かす仲間たち。

    犯人あての賭けをするなど、規格外のノリの捜査一課。
    コミカルで、たのしかった。

    「犯人の心を読みました」は論外だし、自白だけでも弱い。
    テレパスで得た情報をもとに、確実に有罪にできるようもっていく。

    犯人の心を読んで終わり、ではないチームワークが、おもしろい。

  • 驚異の凶悪事件の検挙率を誇るR県警捜査一課。
    なぜなら、その秘密は1人の女性刑事にあった。
    神尾 瑠美、彼女は何と人の心が読めるテレパス能力者。
    彼女の前では、誰も嘘が付けない。
    難事件を型破りの方法で、次々に解決に導く。
    しかし、、、

    ・読心刑事登場
    ・読心刑事の難敵
    ・読心刑事と結婚式
    ・読心刑事と老人ホーム
    ・読心刑事絶対絶命

    登場人物のキャラも面白く、流れもユーモアあり、ぜひ第二弾を。

  • 完全なるユーモアミステリ笑
    リアル刑事さんに怒られちゃいますよ笑

    瑠美さんの周りの人たちの癖や好みが賑やかで笑っちゃいました!

  • コレステ高子 (笑)

    冒頭から(昼食を賭けて)「今回の事件、犯人は誰だったでしょーか?」「発表します!正解は…」「ダラララララ…ドン」(ドラムロール音) とか 軽すぎて 軽すぎて 一気読みしてしまった(笑)
    ※アンソロジーだからよけいに♪

    人の心が読めてしまう 神尾瑠美 彼女の出現で 「こんにちは警察犬(ワン)ちゃん」出来そうだし。

    オカルト マニア鳥井 幽霊嫌いの神尾 (今作)
    幽霊が見えてしまう 久美 守護霊 八重子(守護霊刑事)

    シリーズ化して欲しい作品がシリーズ化 出来そうですね。
    もちろん 映像も(笑)

  • 主人公の神尾瑠美は相手の心を読める超能力の持ち主であり、かつ県警本部捜査一課三係の刑事という設定。それゆえ通常の刑事ものとは異なり、事件発生の序盤から犯人が誰なのかがわかった状態で物語は進みます。

    物語の肝は物的証拠や犯人からの証言をどう引き出すかに腐心する場面が描かれるのみ。普通の刑事ものにあるような捜査の進展に伴い新たな事実が判明し、おおっ!そんな展開が!というノリはない。のでつまらない。。。

    と思って読み進めていたところ、ラスト2章で俄然盛り上がりを見せてくれました! 「読心刑事と老人ホーム」では事件の目撃者はいるものの認知症の老人ということで、読心が効力を発揮しない状況。また2件目に発生した事件では犯人がどこにいるかがわからない状況で、そもそも読心できないケース。

    前半の3章ではあっさり事件解決というストーリーであっただけに、読心術をもってしても簡単には解決できないという展開は、先が読めず、それゆえ楽しめました。

    そして最終章「読心刑事絶体絶命」では神尾が殺人犯に捉えられてしまうという展開で、これまた「どうなってしまうのか」というハラハラドキドキ要素が満載でした。

    前半の各章のようにあっさり事件が解決する話しばかりが続くのかと思いきや、後半はいい意味で裏切られたともいえます。星4つに近い3つ。

  • 人の心が読める神尾瑠美。彼女のおかげで最初から犯人が誰か分かった上での捜査。完全コメディーなんだけど、本当ちょうど良いゆるさで面白かった!
    ちょいちょい挟まれる芸人小ネタが笑える。なっちゃんかわいいよね。

  • テレパス。

  • 実写化してほしい!

  • 人の心を読めてしまうテレパス能力を持った美人刑事が活躍する短編集。ラスト、一人で無茶な尾行に走ったところは「いやそこは即応援呼べよ」等突っ込んでしまったが、絶体絶命のピンチの状況を主人公がデブ専であるという部分を活かしたギャグを交えて解決するというオチのためには致し方なかったのか。アニメとかドラマに向いてそうな作品。


  • ー憧れの捜査一課は、優吾が想像していたのとあまりに違っていた。

    R県捜査一課の神尾瑠美は人の心が読めてしまうテレパス能力者。その力で難事件を次々に解決していくが…

    SPY×FAMILYやカナカナでもテレパス能力のキャラが出てきてその設定すごく好きなのでワクワクしながら読んだ。瑠美は自分の能力をサラリと仕事に活かしていて他の人も頼りきっていて、コメディタッチの展開で面白かった。ドラマ化したら面白そうな作品。
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著者プロフィール

藤崎 翔(ふじさき・しょう)
1985年、茨城県生まれ。茨城県立竜ヶ崎第一高等学校卒業。高校卒業後、お笑いコンビ「セーフティ番頭」を結成。ネタ作りを担当。2010年にコンビを解消し、小説を執筆。、2014年、初めて書いた長編ミステリー「神様のもう一つの顔」(のちに「神様の裏の顔」に改題)で第34回横溝正史ミステリ大賞を受賞し、小説家デビューする。著書に『私情対談』(のちに『殺意の対談』に改題)『こんにちは刑事ちゃん』『おしい刑事』『恋するおしい刑事』『お隣さんが殺し屋さん』がある。


「2018年 『時間を止めてみたんだが』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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