大富豪同心(24)-昏き道行き (双葉文庫)

著者 :
  • 双葉社
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本棚登録 : 61
感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (344ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575670097

作品紹介・あらすじ

引きつづき老中・本多出雲守の下屋敷で、徳川の若君の身代わりをしている八巻卯之吉。それでそっくりな若君は何をしているかというと卯之吉の代わりに“凄腕同心”に。――若君を狙う者がまたいつ襲ってくるかもしれぬ。「上様は抜け穴を掘れと仰せじゃ」。富士島ノ局が下屋敷の下に穴を掘るよう伝えるが、これは実は地下から屋敷を爆破しようという恐るべき計画だった。若君、いや卯之吉が危ない!! 大好評シリーズ、面白さ驀進中!

感想・レビュー・書評

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  • シリーズ第24弾。

    前巻に続き、将軍家の弟君・幸千代様は“南町奉行所の八巻”として、同心ライフを満喫中。それに伴い卯之吉も幸千代様の替え玉をユルく続けています。
    そんな中、幸千代様の命を狙う輩が、あの手この手で罠を仕掛けてきて・・。
    今回は、卯之吉の先輩同心・尾上さんが別式女の娘に恋したり(第一章)、弥五さんの悲しい過去が明らかになったり(第三章)と、どちらもちょいと切ない話だったのですが、このようにサブキャラがフューチャーされるのも良いですね。
    勿論、我らが卯之さんもご活躍で、特に第二章では名探偵ばりの(名“同心“ではなく)冴えわたる推理を披露してくれます。前から思っていたのですが、卯之吉って何気に頭良いですよね・・。

  • 前巻に引き続き若君の身代わりをする卯之吉に加え、今度は卯之吉の身代わりに若君が同心を演じることになり、これがまた入れ替わったりして周囲は翻弄される。
    短編3つのような作りで、本格ミステリっぽい話もありバラエティに富んだ内容で面白かった。レギュラーである水谷の過去話や恋をした尾上さんの話は切ない。

  • 浪人の水谷さんにそんな辛い過去があったとは。

  • NHK連ドラのシーズン2原作3部作の真ん中。抜け穴の話が出てくるし、骸が動く話も出てくる。今となってはなんか懐かしい。そして弥五さんの悲しい過去が明らかに・・・
    次巻でいよいよ完結。待ってろ、富士島!

  • 大富豪同心シリーズ、24作目

    前作から続く、偽小判事件三部作の中編といったところか。卯之吉そっくりの若君・幸千代との替え玉ライフも継続中。前作は幸千代のキャラ紹介もあったからか、卯之吉よりもむしろ幸千代の活躍のほうが出張っていた印象で、卯之吉ファンとしては少々複雑な気分に。しかしながら、今作は間違いなく卯之吉の活躍が見られてこの上なく嬉しい。しかも、これは本格ミステリか?と思わんばかりの事件を見事に卯之吉が推理して解決。剣の腕はからっきしで他人任せだけど、実は頭脳明晰な卯之吉の才能が読めてホクホクです。
    弥五さんの過去話も今作で明らかに。今作は三部作の中編であったうえ、更に三章の中編集のような構成であったせいか、全体的には尻切れトンボのような終わり方。弥五さんも大好きなキャラだから、できればもう少しボリュームがあってきちんと読みたかったかな。でも、これを読んで、ますます弥五さん&由利之丞コンビを応援したくなりました。

  • 第二四弾
    江戸で続く贋金騒動、将軍舎弟の暗殺の件
    二つは甲府に根差すのか、暗殺の依頼は将軍?
    瓜二つの幸千代の活躍と彼の許嫁の警護の別式女の悲劇
    その一つは用心棒の水谷の過去の秘密が

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著者プロフィール

一九六八年、栃木県生まれ。武蔵野美術大学造形学部卒業。テレビ局嘱託職員を経た後、CM製作会社勤務。イラストレーターとして広告に挿絵などを描いていたが、一九九五年、フリーライターに転じ、実録物など、数多くの媒体で活躍。二〇〇八年「天下御免の信十郎」シリーズで、時代小説作家として文壇デビュー。人気を博す。

「2021年 『騎虎の将 太田道灌下』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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