大富豪同心(25)-贋の小判に流れ星 (双葉文庫)

著者 :
  • 双葉社
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本棚登録 : 57
感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575670134

作品紹介・あらすじ

江戸に大量の贋小判が出回っていた。このままでは身上をつぶすと弱り果てた大店の主たちの前に現れたのは、千里眼を持つ吞龍という胡乱な人物。だが、大坂の米相場を公儀よりも早くに知ることができるその能力によって助かったと一堂は大喜び。不穏な動きの裏で上様の愛妾、富士島ノ局とその父・住吉屋藤右衛門の恐るべき策謀が進む! まだまだ若君の身代わりを務めている八巻卯之吉は贋小判の見分け方を編み出すなど活躍していたが、今度は若君と間違われて攫われてしまった!! 笑えて感動して、の超級時代エンターテインメント!

感想・レビュー・書評

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  • 大富豪同心シリーズ、25作目。

    3作にわたって引っ張ってきた贋小判事件がこれにて漸く完結。結果、卯之吉始め、レギュラーメンバー全員が誰一人零れることなく大活躍。見事な大団円ぶりでした。ちょっと我儘な幸千代とその許嫁の姫様の焦れったい関係に少々ウザさを感じていたものの、最後の卯之吉の美鈴に対する行動がそのウザさを全部帳消しにされるくらい惚れ惚れ。米相場と贋小判事件を上手く絡めてあって、意外と事件背景もきっちり作り込まれていて読み応えもありました。まだまだ続いてほしいシリーズです。

  • シリーズ第25弾。

    江戸に大量の贋小判を出回るように仕掛け、江戸の経済を混乱させると同時に、幕府の中枢をも掌握しようと企む、将軍家の愛妾・富士島ノ局とその父・住吉屋藤右衛門の恐るべき策謀が着々と進んでいます。
    そんな中、すっかり同心らしくなってきた幸千代様。江戸の民がイメージ(勘違い?)している“辣腕同心”そのものです。一方、“替え玉”をしている卯之吉は、蘭学の実験から贋小判の見分け方を発見。本当、卯之吉ってかしこいですよね。
    贋小判の出どころと、米相場を事前に知る仕掛けを知り、“チーム卯之吉(というか、卯之吉の周りの方々)”の反撃が開始。皆が各々活躍し、住吉屋父娘の野望を打ち砕く様は痛快です。
    ところで、23巻から菊野姐さんが良い活躍を見せてくれているのですが、今回は美鈴さんにも頼りにされていました。この二人って仲良かったけ?と思いつつ、とりあえず皆が一丸となる様子は気持ちが良いです。
    ラストはやっぱり卯之吉が美味しいところを持っていくのですが、まさに“大団円”という感じの晴れやかな気持ちで読み終えました。
    ところで、裏の帯に「これにて大団円!」と書いてあったのですが、シリーズが終わってしまうという事ですかね?それとも“幸千代編”が終わるだけなのか、特に意味はなく、普通に続くのか、気になるところです。

  • 卯之吉と将軍の弟幸千代のはちゃめちゃな入れ替わり大作戦、最終話。ドラマ化されたせい?ちょっと無理がないかしらな話の展開でしたが、面白かったです
    脇役たちも大活躍でしたが、まさか菊野さんが小太刀を使うとは⁉︎(前回の話)

  • 若君の身代わり騒動の完結編。
    大量の贋小判を流通させて米相場で儲けようとする一味。三国屋たちは贋金のルーツを辿って甲斐の国へ旅立つが‥
    事件が大掛かりで多数の視点から話が進み、メインキャラ総動員だったので特に後半は駆け足で終わってしまった。卯之吉は贋金の見分け方を考案したり、上様の病気を治したりと要所要所で活躍するものの、ちょっと影が薄くて残念。
    大団円な終わり方だったが、シリーズはまだ続いてほしい。

  • 素敵な終わり方。卯のさん大活躍!

  • 多分だが、NHK BSプレミアムの中村隼人主演の連ドラのシーズン2用に書き下ろした3部作の最後で、これでシリーズも終了かな? 17年に出された22巻で止まってたのが、ドラマ化によって追加されたって感じだもんね。話としては、まだドラマで見たのが頭の中に残っており、3冊に渡って復習出来ました。卯之吉も幸千代君もなかなかカッコ良かったし、村田もようやった! これにて全件落着かな

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著者プロフィール

一九六八年、栃木県生まれ。武蔵野美術大学造形学部卒業。テレビ局嘱託職員を経た後、CM製作会社勤務。イラストレーターとして広告に挿絵などを描いていたが、一九九五年、フリーライターに転じ、実録物など、数多くの媒体で活躍。二〇〇八年「天下御免の信十郎」シリーズで、時代小説作家として文壇デビュー。人気を博す。

「2021年 『騎虎の将 太田道灌下』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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