おれは一万石【二十三】-西国の宝船 (双葉文庫 ち 01-56)

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  • 双葉社
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  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575671391

作品紹介・あらすじ

浦川や正棠たちの企てを打ち破り、無事高岡藩主の座に就いた正紀。決意も新たに藩内の改革を推し進めるべく、人事に着手するのだが、能力を重視する方針を打ち出したことで、その処遇を巡って不満を持つ者が出るなど、思わぬ軋轢が生じてくる。人心掌握の難しさに直面した正紀は、難局を乗り切ることができるのか──!? 大人気時代シリーズ第23弾!

感想・レビュー・書評

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  • 2022年12月双葉文庫刊。書き下ろし。シリーズ23作目。正国の跡を継いだ正紀の立て直し第一弾は塩の取り扱い。今回も正紀を良く思わない勢力とそれに結託する者たちとのせめぎ合いか大きなテーマだか、家中をうまく掌握していくという難しい局面もあり、どーなる感たっぷりに読ませる。良い方向へ進み落着するも、次の展開が気になります。

  • 無事に高岡藩の藩主の座に着いた正紀だったが、2割を刈り上げている経済問題を早く解決したかった。

    藩内の改革を進めるが、思う出世ができなかったものから不満が起こる。

    藩の財政をよくしようと味の良い塩の取引をすることになるが、毎回だが、前金五十両も用意は難しい。
    藩主自ら塩を扱う塩問屋周りを。

    そして今回も正紀を排除しようとする輩が邪魔をしてきた。

  • 正紀が藩主になると時代小説としてはいろいろ制約があり難しそう。暴れん坊将軍的にすれば別だが、殿様が一人では活躍させられないだろうし。そのために家臣が動くことになるが、その数も多くなると若干わかりにくくなる。大名家の付き合いも書くことになりそれも若干煩雑か。

  • 藩主としてどっしりとはならないのね。変わらず走り回ってる。

  • 反対派閥の妨害をしりぞけなんとか藩主に就任した前回。あいかわらずの貧乏藩を改善しようと奮闘する。その一方で就任後の人事を不満とする藩内の紛糾とそれに乗ずる敵対勢力との対決。毎回ギリギリ感が強いが今回から防衛対策が主観。読んでて人事対策や人心掌握にもっとやりようがあったのでは…とサラリーマン的発想が出てくる。まだまだ安定には遠い感があるので次巻も楽しみ。

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著者プロフィール

1951年、東京生まれ。國學院大学文学部卒業。90年、『夜の道行』で第12回小説推理新人賞を受賞し、選考委員から“第二の藤沢周平”と賞賛される。以後、時代小説を中心に活躍中。「入り婿侍」シリーズは、評論家の縄田一男氏から「著者の新たな頂点」と絶賛を受けた近年の代表作。他の主なシリーズに「おれは一万石」「出世侍」など。

「2023年 『新・入り婿侍商い帖 お波津の婿(三)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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