大富豪同心(27)-高名の坂 (双葉文庫 は 20-27)

著者 :
  • 双葉社
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575671599

作品紹介・あらすじ

不作で大名家の財政状況も厳しく、領民の直訴が元でお家取り潰しなども起こっていた。世直し衆もあくどい高利貸しなどを襲撃し続けているが、そこには大名家の部屋住みも加わっていた。ある待望を胸に秘めて……そしてついに卯之吉の実家の三国屋を、世直し衆が強襲する。事前に察知した三国屋は逆襲。加勢した梅本源之丞はつばぜり合いの最中、敵に竹馬の友がいることを確信し、驚愕する――「竹馬の約束」など三話を収録。『大富豪同心 参』NHKドラマ化記念、原作本3ヶ月連続刊行(新刊4巻分)、スタート月は堂々の2巻同時発売!

感想・レビュー・書評

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  • シリーズ第27弾。

    不況が続く中、暗躍する“世直し衆”を裏で操る尾張家附家老・坂井主計頭。
    どうやら卯之吉の生家・三国屋がターゲットになっているようで・・。

    前巻でシリーズ再開したのは嬉しいのですが、このターンになってから、どうも設定が雑になっている気がしないでもない・・ま、細かい事は気にせず読むことにしませう。
    黒幕・坂井主計頭の“悪の目論み(ざっくりww)”に巻き込まれた者達の悲劇と、“チーム卯之吉”の面々の悲喜こもごもを描いた連作3章でお送りします。
    個人的に、弥五さん&由利之丞のカップル(笑)が好きなので、第二章「悪行の橋」で“仇討ちに討たれてやってもいいかも・・”と言い出した弥五さんを心配する由利之丞の姿が微笑ましかったです。二人にはもっとイチャついてほしいですなww。
    そして、第三章「竹馬の約束」は源之丞の幼い頃からの友人が“世直し衆”のメンバーになってしまい、哀しい末路を迎えるという切ない展開でした。

    江戸の民には“義賊”と誤解されている“世直し衆”ですが、坂井主計頭に利用されて、結局やっている事は悪行という事に早く気づいてほしいです。
    特に“世直し衆”メンバーで学者の濱島先生は、元々正義の人なだけに“坂井主計頭に騙されているのに!”とヤキモキしますね。
    今回は卯之吉の活躍(?)がちょっと控えめだった感じなので、次巻以降はもっと“やらかして”くれることを期待します~。

  • 連ドラ「大富豪同心3」の原作、4部作の2冊目。箕島、おったな。思い出した、猫好きの古川君やね。平太郎はいたっけ?後半も大変だったなあ・・・

  • 大富豪同心シリーズ、27作目。

    尾張家附家老・坂井主計頭が黒幕だとして、世直し衆の面々が必ずしも元から悪人だったわけではないのが読んでいて辛い。今作は弥五さんや源之丞のターンかな。特に部屋住みの身の源之丞の内に秘めた居辛さは今まであまり描かれてなかったよね?飄々とした姿の源之丞しか知らなかったから、意外でした。まだまだ物語は半ば。今後の展開を楽しみたい。

  • 源之丞、つらいね

  • 世直し五人衆のエピソード。全員が世直しを真剣に考えているわけではなく、仇を求めて放浪する仇討ち侍や、婿入りのために金がほしい大名の次男坊など、それぞれの事情が語られる。水谷や源之丞がなかなかに切なかった。
    卯之吉の活躍はあまりなく、美鈴もほとんど登場しなかったのが残念。

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著者プロフィール

一九六八年、栃木県生まれ。武蔵野美術大学造形学部卒業。テレビ局嘱託職員を経た後、CM製作会社勤務。イラストレーターとして広告に挿絵などを描いていたが、一九九五年、フリーライターに転じ、実録物など、数多くの媒体で活躍。二〇〇八年「天下御免の信十郎」シリーズで、時代小説作家として文壇デビュー。人気を博す。

「2021年 『騎虎の将 太田道灌下』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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