- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784575714586
感想・レビュー・書評
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あとがきにあるように、最後の数行にやられました。なんだ、この読後の爽快感は…!
資本主義経済に疲弊して、なんだか金銭価値だけで物事が動くことに違和感と少々の吐き気を覚えていた頃、この本に出会いました。
読みすすめてみると、町田康臭炸裂の面白日記な感じで、パンチの効いたリズミカルな日本語にただただ興ずることができました。しかし、意外なクライマックスに心が打ち震えました…。
この世のあらゆるものは、実は「一般的等価形態」だけで量れるものではないのだ、と筆者が気づくのとほぼ同時に、その概念がわたしにもストンと腑に落ちる感覚がありました。
あとがきが素晴らしく、その部分だけでも二度拝読いたしました。 -
いかに満足のいく買い物をするかを巡る葛藤だけで一冊小説書いちゃいました、という感じ。ぱーっと散財して憂さ晴らししたいとか、コスパ的にはどっちだとか、誰しも経験するあるあるばかりでさくっと読めた。
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リフォームの話だと思って読んだ。違った。
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この本を読んで素敵な買い物ができました。
今までなら、2700円で使い回しが効きそうな靴下を買っていましたが、
4000円の派手な柄の靴下を買ってみました。
するとファッションの幅が広がってとても楽しくなったのです。 -
自身の鬱を晴らすために、物を買い使いこなすことを前提にするが、本来の目的とは逆の効果を生み、さらに物欲を煽る。不思議な物語の転がり方である。口語体での面白味は薄れているが独特の言葉使いは健在である。
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面白すぎ
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解説が素晴らしい
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珍妙な峠を先に読んじゃったのでこっちも読みました。でもそんなに繋がってるわけではなかった。こっちはエッセイ調で文体もいつもの町田康だから町田康的なおっさんがちらつくときがあり、何で小説の主人公=作者、みたいなテクがあるんだろうか。犬飼ってるし。というより、文体が特徴的だからこういう小説家が主人公の小説はぜんぶこのおっさん、てなる。そうなるように書いてるんだろうけど。最後の章とかいったいどんな顔で文章作ってたんだろうかと考えてしまう。
話の中身はねめちゃくちゃ面白かったです。ほんと買い物ってうまくできんのよねーーーーーーー。