まりかセヴン(7) (アクションコミックス)

著者 :
  • 双葉社
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感想 : 2
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (190ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575845204

感想・レビュー・書評

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  •  前にも何かの書評に書いたが、アメリカ合衆国の文化における「選択」の価値の高さには驚くべきところがあって、スーパーマンにしろスパイダーマンにしろ、ヒーローとなることを選択してはじめて真のヒーローになるのだが、日本では違うのよ。

     女子高生巨大変身ヒロイン漫画なので、学園生活も描かねばなるまいということか、学園祭のメイド喫茶模擬店で女子高生巨大変身ヒロイン2人、すなわち三條まりかとシュバ子がご指名ナンバーワンを目指して張り合う「飾りじゃないのよネコ耳は」、バレンタインデーのチョコ作りでライバルであるまりかとシュバ子に友情がかよう「必殺!バレンタイン・キック」、怪獣退治は完全に添え物。
     メイド喫茶の店名はなぜか「スターウルフ」、ああ、ハミルトン。
     こういうくすぐりが全部はわからないんだよねえ。「飾りじゃないのよ」は明菜ちゃんだろうが、バレンタインは、帰ってきたウルトラマン「必殺!流星キック」か。
     それにしてもクロネコ型宇宙人のリトと合体してシュヴァルツとなる女子高生シュバ子こと昴は人間なのだろうか、宇宙人なのだろうか。これもよくわからん。

     「まりかセヴン対暗黒大怪獣」のタイトル元ネタは「マジンガーZ対暗黒大将軍」? これは孤独なOLのネガティヴな精神に取り憑く怪獣、「ウルトラQ」的なノリで懐かしい感じ。まりかセヴンの活躍はどたどたばたばただけど。
     「雨の午後はヤバいの」はルパン三世のようだな。ネコだけに雨を避けて沖縄でバカンスを決め込むシュヴァルツ。大嫌いなムシ(ヘラクレスオオカブト型怪獣なのです)と戦わなければならないまりか。周囲みなで「ムシじゃない」とまりかを騙して戦わせようとするが、そんなまりかを遙か沖縄でモニターし、「あのコの選んだ道や」と切り捨てるリトに対して、シュバ子は「三條さんはまだ一度だって自分で何かを選んでないよ」と返す。本巻のキモはここです。

  • パラゾイド回はいやにシリアスだったわね。「三條さんはまだ一度だって自分で何かを選んでないのよ」←重要

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