ルーザーズ~日本初の週刊青年漫画誌の誕生~(1) (アクションコミックス)

著者 :
  • 双葉社
4.06
  • (7)
  • (6)
  • (2)
  • (2)
  • (0)
本棚登録 : 97
感想 : 3
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・マンガ (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575851427

作品紹介・あらすじ

1967年7月、日本初の週刊青年マンガ誌「漫画アクション」が誕生――その約2年前、後の初代編集長である清水文人は、「漫画ストーリー」編集長として新しい漫画を世に送り出そうと悩んでいた。そんな中、ゴミ箱から拾い上げた一冊の同人誌「マニア」に“何か”を感じる。徹底した取材と漫画への愛情から紡ぎだされる「漫画アクション」創刊秘話!

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 先進的な漫画表現に気づきながらも、時代にそれを受け入れる準備が整っておらず「負け犬」となっていた不遇の反骨主義者たちが団結して下剋上を起こす話。青年漫画受容の歴史的条件として、戦後ベビーブームによって大量発生した「青年」たちが、「青年」にとっても面白い漫画=青年漫画を欲していたことを丁寧に描いているのが、他の成り上がり系マンガ家漫画と違っていて面白い。そのせいでスロースタートになっているきらいはあるものの、読ませる内容。

    長文レビューも書きました→https://www.bunkaku.net/manga/2020/

  • 『漫画アクション』が誕生前夜。
    時代の混沌と閉塞感を打ち破ろうともがく
    編集者とマンガ家たちのストーリー開幕。
    『ルパン三世』で知られるモンキー・パンチさんが
    知られ受け入れられるまでの苦闘がまずは描かれます。
    時代が切り拓かれていくその「場面」は、
    人もエピソードも熱く、心を震わせてくれます。
    それにしても『ブラック・ジャック誕生秘話』といい、
    吉本浩二さんの画風はこの手の作品に合いますね~。

全3件中 1 - 3件を表示

著者プロフィール

73年、富山の港町に生まれる。高校卒業後、美大に行きたい思いを封じて、福祉系の大学へ進学。牧場バイトなどを経て、「一生の仕事にする」と、テレビ番組の制作会社に就職するが、1年で退職。制作会社で描いた絵コンテを褒められた経験を糧に漫画の持ち込みを続けて漫画家に。最新作『ルーザーズ~日本初の週刊漫画誌の誕生~』が『このマンガがすごい! 2019[オトコ編]』第7位にランクインした注目の漫画家。

「2022年 『定額制夫のこづかい万歳 月額2万千円の金欠ライフ(5)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

吉本浩二の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×