火傷少女(4) (アクションコミックス)

著者 : 里見有 貫徹

• 双葉社 (2018年7月23日発売)

作品紹介・あらすじ

母の死に伴ってカナメがしばらく学校を休んでいるあいだに、シイナはカエデに接近し、すっかり仲良くなっていた。死を望む考えにとり憑かれながらも、３人は奇妙な三角関係に落ち着く。だが、その幸せな時間は束の間だった。最高の死に向かってただ突き進むシイナ、新しい家族から逃げ出すカナメ、自らの死ぬ意味を見出したカエデ……。後ろ向きな青春の結末は、絶望なのか救いなのか――人の狂気に迫った恋愛ホラー作品が堂々完結！

感想・レビュー・書評

[command＋Xさんの感想 · 2024年2月26日]

倫理とは何かと疑ってしまうほどに、歪んだ死生観を抱えているキャラクターしかいなかった。主要キャラクターの３人は家庭環境に問題を抱えていた。1人は夫に見捨てられた妻に育てられて孤独感を抱えながらヤングケアラーとなり、1人の母親は蒸発して父親から性虐待を受け続け、1人は精神病の母親に死こそ救いだと教えられた後に眼前で自殺を見せつけられていた。そんな３人（主人公・元カノ・今カノ）が校舎内のベンチに並んで座って弁当を突き合う描写の幸せさに心がグッと締め付けれた。セリフ「私は死にたいから死ぬんじゃない。生きたくないから死ぬんです」、「死にたがっている人に生きろというのは、生きたがっている人に死ねというのと同じだと思うの」、「セックスはちっちゃい『死』なんだって」が印象的。

[komaさんの感想 · 2018年8月8日]

打ち切りなの？完結ですが、なんだか中途半端で終わっちゃったような。