- Amazon.co.jp ・マンガ (131ページ)
- / ISBN・EAN: 9784575942514
感想・レビュー・書評
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編集者がイケメン。
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自虐的なタイトルと、
イイ感じに暗~い表紙に惹かれて借りてみた。
吾妻ひでお『失踪日記』のように、
仕事(と、そこから派生した諸々のこと)に纏わる壮絶な話を
ふんわりとギャグ&ユーモアでくるんであるっていうのを
想像していたんだけど……期待外れだった(泣) -
この人、何気に才能あると思う。
「敗北DNA」、普通に面白いもの。
3流大学文学部の非常勤講師がサルトルに傾倒しようとする学生を笑い、「読んでも構わないがネットで書評を書いて自分を飾ろうとするな」とか言っているんだわ。
思い当たる節が大いにあって赤面しながらも、そのセンスは卓越していると認めざるを得ない。
非モテの立場から大衆をシニカルに批判し、またサブカルに対しても告発するそのスタイルは男性受けも良いと思う。
メディアに毒されたスイーツ女も相当前からネタにしていたし。
コラムからも文才を感じるし、やり方によっては売れてもおかしくはないはず。
ただこの漫画では致命的なミスを犯している。
エッセイ漫画でいまさら編集者をネタにするのは、あまりに平凡すぎて。
しかもそれに加えて自虐となるとね。
もう少しやり方あったのではないか。
それでも十分及第点はやれるのだが、惜しいことをしていると思った。
しかしこの作風でありながら、先に雑誌が廃刊になるとはね
ある意味で業界に一石を投じているような感じに期せずしてなっている。