- Amazon.co.jp ・本 (307ページ)
- / ISBN・EAN: 9784576000299
感想・レビュー・書評
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須藤さんが(2014/06/27(金)塚原研究所で)
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かつてのドラッグ、ピッピーカルチャーの支柱となった本。
触発されて幻覚体験に興味を持ったものだ。 -
幻覚作用を及ぼすハーブを飲んだときの体験記と、最後にその構造的分析があります。しかしあとがきにある「最上の題材について書かれた最悪の本」との意見に賛成できるところもありました。インディオの非日常的世界を文章化することの意味は難しいです。自分もアマゾンでこのような体験したことがありますが、本書を読んでも著者の体験をありありと実感することは出来ませんでした。思うにインディオの世界はあまりに日常の物理的原則とかけ離れているので、体験して理解するしかないのであり、本を読むことで理解は出来ないのかもしれません。
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本の中に引き込まれる感じにぞくぞくする。
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420夜
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カルロスカスタネダのこの本を最初に読んだのは何時だっただろうか?
ドンファンシリーズはこの本から、分離したリアリティ、イクストランときて、未知の次元でひとつの頂点を迎える。自分もトナールとナワールの世界に参ってしまった口だ。
カスタネダの批判者が必ず口にする、彼の本はフィクションという言葉。たんなるライターに過ぎないと。でも、だからどうだと言うのだろう。カスタネダの本には不思議な静けさがある。心を開いて読み進めば、その豊穣な世界の美しさに目が眩んでしまうだろう。 -
カテゴリに困るなぁ。小説に入れた方が良いような気もする。
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未読
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1 新しい宇宙観
カスタネダは文化人類学者として、ヤキ・インディアンのドン・ファン(仮名)から聞き取りを続ける。それは次第に、彼自身の内的な修行と化していく。「ナワール」と「トナール」、神秘体験と現実の自在な交流。
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1998年4月27日にカルロス・カスタネダはカリフオルニア州ウエストウッドの自宅で肝臓ガンのため死去したという。彼が世に紹介されたのは1968年・UCLAで人類学を学ぶ学生だった時のドクター論文だそうだ。
小生が彼の著作を読んだのは、先に記したチベットのモーツアルトでの紹介からで、1984年だった。「ドンフアンの教え」カスタネダの最初の著作がアメリカで刊行された16年後の事になる。1968年は原子力空母・エンタープライズ寄航問題・東大闘争・三億円事件・・などの年だ。
60〜70年代の「ニューエイジ運動」のゴットファーザと称されたカルロス・カスタネダの著作シリーズと真木悠介氏の「気流の鳴る音」細川廣次氏の「知者になる道」、島田裕巳氏の「カルロス・カスタネダ」や中沢新一氏の著作等と併せ読み「ドンフアンの教え」シリーズから教養体験としてものの見方他、多くを学んだ気がする。
それは2006年の今日でも近未来の困難さ、不透明さ、混沌の様相を増しつつある?この世界の解釈に充分有効な気がします。
8年前にカスタネダが死去し、ドンフアンの教えが刊行されてから、今年06年は34年になる。ベトナム戦争でアメリカが建国以来はじめての敗戦による終戦を迎え、反戦運動を軸にヒッピーや帰国、退役した若者たちの既存秩序に対する反抗、カウンターカルチャーの新しい文化運動、あの時代、確かに高度に発展した市場主義・資本主義文化に対し、ベトナム反戦・・を象徴に世界中の若者が新しい何かを生み出そうとしていた。ピーターフォンダの映画・「イージーライダー」やジョーンバエズのフォークソングはそのポピュラーな象徴
として、日本の若者文化にも大きく影響を与えた。カスタネダは日本ではポピュラーな象徴ではなかったが、アメリカの若者達のかなりの階層には、反抗文化のシンボルだったのだ。
全米で西海岸で、70年代、その影響下で、団塊を軸とする日米の若者達は、家庭を持ち、高度成長を駆け抜けた。カルロスを知らなくても、私達もそのひとりだった筈だ。
<続きは以下>
amato-study.comに書評あります。
カスタネダの他の著作と併せて、アマトのお勧め本です。