愛といつわりの誓い (二見文庫 ザ・ミステリ・コレクション)

著者 : トレイシー・アン・ウォレン 久野郁子

• 二見書房 (2008年5月20日発売)

感想・レビュー・書評

[本読み隊さんの感想 · 2013年8月22日]

RITA賞最優秀新人賞を受賞した『あやまちは愛』のスピンオフ
トラップシリーズの二作目にあたるが、三作目の邦訳はない。

人に嘘をつくことに平気だった彼女が、嘘をつかれ傷つきながらも、彼の本当の気持ちを理解するまでの過程は読みごたえありでした。
……、自業自得なヒロインに共感はできないがネ

http://books117117.blog110.fc2.com/blog-entry-2992.html

[sarasa-shinaさんの感想 · 2012年11月22日]

内容（「BOOK」データベースより）
意に染まない結婚式当日に、双子の妹と入れ替わるというスキャンダルから数カ月。勘当同然に家を出され、アイルランドの親戚のもとへ預けられた伯爵令嬢ジーネットは、無礼だが魅惑的な建築家ダラーと出会う。心ならずも惹かれ合った二人は、あるパーティーで熱い現場を目撃され、やむなく結婚するはめになる。“平民”との結婚に絶望を感じつつも、いつしか心の安らぎとダラーへの愛を知るジーネット。だがそんな矢先、思いもよらない夫のいつわりが発覚し…。切なく甘い、待望のシリーズ第2弾。

[シーナさんの感想 · 2012年6月23日]

前作では双子の妹を窮地におとしいれる、おろかで身勝手な脇役として描かれていたジーネットだけど、今作ではわがままではあるけど実はそれほどお馬鹿さんではなく、普通（というにはちょっと語弊があるけど）の女性という一面を覗かせている。前作でやらかしたことのツケがまわってくるがごとく散々な目に遭い、なんだかちょっと可哀相に思えてもきた。
とはいえ前半のヒロインはやはりわがままでしかなく、それが鼻についてしまった。
後半のヒーローの行動が個人的には納得できないというか、好きになれない。どっちも未熟で、そりゃー自業自得だよな、と思わせる部分がちらほら。
最終的にはハッピーエンド。三部作とのことなので、次作が出たら読みたいです。

[藤矢世知さんの感想 · 2009年11月17日]

嫌になった結婚式―その当日に双子の妹と入れ替わり、それが発覚するというスキャンダルをイングランド社交界で起こしたジーネット。
今まで彼女を甘やかしてきた両親から、勘当同然にアイルランドの親戚のもとへ預けられることになり…その道中、困っている所を手助けしてくれた建築家ダラーと出会う。
伯爵令嬢の自分に対する無礼な態度にカチンとくるものの、ダラーとのやり取りに楽しさを感じるジーネット。
一方、ダラーも美しさと強情ながらも凛とした気高さを持つジーネットに惹かれていき―
身分や国の違いを思い、気持ちを抑えようとする２人…たが、ある夜会で熱い現場を目撃され、名誉の為に結婚するはめに！

前作『あやまちは愛』でのジーネットがすんごい性格（勿論悪い意味で）で、その彼女がヒロインに！というので期待してました☆
うん。期待し過ぎたネ。

なんというか…ダラーの考えがイマイチ解りづらいかな。言葉も足りない感じ。
いくら平民だと思わせるにしても…やり方が急激過ぎだよ～着替えにも手伝いが必要な貴族生活から一転、お湯を沸かしたこともないのに料理までさせるというのが！
ジーネットはスキャンダルの原因である恋愛で傷ついて、愛を伝えるのに怯えてしまうのがわかるけど！
せっかくの共通点“絵”も、もうひとつエピソード欲しかったかな一緒に描くとか。
エイドリアンには“愛するものを騙すのも騙されるのもつらいものだ”とか言ってダラーを諭して欲しかったです★
意趣返しなんだろうケド
ヒストリカルでは動物が良い味出してることが多々あるけれど…今作も犬猫かわいいョ

３部作だそうですが…最後の罠はキットがヒーローなのかな！イライザと？

20080524

[桜さんの感想 · 2008年9月5日]

前作のヒロインの双子の姉が主役。あの傲慢で我がままで金目のものにしか興味のなさそうな女がどれだけ変わるのかと、ちょっと楽しみにしてました（笑）　訳者さんも書かれてますが、我がままぶりを魅力的で可愛いと許容できるヒーローの器の大きさがとにかくすごいと思います。そして渋々とはいえ、少しずつ家事を覚えて、自分で何かする喜びを覚えていくヒロインの成長ぶりを微笑ましく思える頃には、かなり物語に浸ってました（苦笑）　３部作の最終巻も楽しみです。（2008.08.08読了）

[kaduさんの感想 · 2008年5月24日]

この3部作、結構好きだな。でも最後のツメが甘いわ・・・（緩いという意味より文字通り甘い）