バラの香りに魅せられて (二見文庫 ザ・ミステリ・コレクション ダ 1-4 ) (二見文庫 ダ 1-4 ザ・ミステリ・コレクション)
- 二見書房 (2010年3月23日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (470ページ)
- / ISBN・EAN: 9784576100319
感想・レビュー・書評
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ヒロインが、不安になるとおしゃべりが止まらなくなるという割りには結構勝気で、ヒーローとの丁々発止の会話が楽しい。ペチュニアが好物で何でも食べてしまうヤギや馬鹿でかい犬やら、動物たちがかわいくてストーリーのアクセントにもなっている。コーンウォールの景色の描写が素晴らしくて、目に浮かぶようである。スパイやら宝石の隠し場所やらの方は、話が甘いというかユルい感じだが、恋物語としては楽しめる作品。2014.7
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舞台が田舎なので結構地味だけど、丁寧に心の機微が描かれていて、ヒーロー・ヒロインがそれぞれの生き方を振り返りながら、二人の間の気持ちがじわじわ高まっていくのとよくマッチしていて最後まで飽きずに(むしろ楽しく)読めた。
この作者としてはお約束の身分違い物で、今回はヒーローがやや格下。でも、貴族次男坊なだけあってふるまいとか見ているとヒロインと無理なカップリングという感じはない。境遇の違いに悩むヒーローの葛藤がいいスパイスになってた。
ただ、ヒロインの葛藤はあまりよくわからず。おてんばヒロイン好きの自分には冒頭から勝気に自由気のままにふるまうヒロインは違和感なかったけど、普段はあまり抵抗なく令嬢の枠にはまった生き方をしていたらしい。そういうヒロインに令嬢モードで身分違いを悩まれても、自由なヒロインの印象が強すぎてなんだかしっくりこなかった。 -
ヴィクトリアのお父さんがカッコイイ。