時は明治。まだ、日本が鎖国から解かれて間もない頃。
契は、西欧の血が入ってるが故に、産みの親から捨てられ、施設で名前もないまま育っていた。
そんな契を救ったのは、関東一の侠客・鬼頭一家の次男・圭介だった。
名前のなかった契に「契」という名前を付けた彼は、ペットの代わりに引き取ったという契を大切に扱ってくれる。
今まで虐げられてせ暮らしていた契は、圭介のことを主人として仰ぎ、圭介のいうことであれば、何でも聞き入れたいと考えていた。
そんな二人も年を重ね、成人し、そろそろ結婚してもおかしくない年齢になってきていた。
そんなある時の正月。
一家の長でも有り、圭介の父親でもある総次郎の一言から、二人の関係は一変する。
年頃の契の姿を見て、総次郎が縁談の話を口にした途端、契の機嫌が一気に悪くなってしまったのだった。
そのまま契を自室に連れ込んだ圭介は、契を犯してしまう。
突然の圭介の変化についていけない契だったが、その生い立ちの複雑さから、自分の気持ちをうまく言葉にすることもできず、圭介に対して「ご命令なら従います」と言ってしまう。
それは圭介のことを一番に思うがあまりの契の本心だったが、そのことが圭介の不機嫌に更に拍車をかけてしまう。
圭介は、毎日のように契を縄で縛り、張り型で犯し始める。
という話でした。
相変わらずこの作者さんの持ち味である、男性向けかと思うような濃いエッチと、大人気ないおとなのおもちゃの登場する話でした。
なかなかBLでもここまで濃いのはないので、とても貴重だと思います。
物語としては、その生い立ちから、なかなか圭介の望む気持ちを伝えられない契と、圭介のすれ違いの話なんですが、そんなことよりも一番の見所はとりあえず、調教エッチ。
縛ったり、張り型入れたまま歩かせたり、契が逆らわないのをいいことにやりたい放題。
最後にはもちろん想いは通じ合うんですが。
その後日談である話でも、やっぱり縛って吊るしているので、これはもうSMの話なんだと納得するしかない気がします。
エッチが濃くてドロドロした話を読みたい人にはオススメします。