純白のドレスを脱ぐとき (二見文庫 ザ・ミステリ・コレクション(ロマンス・コレクション))

著者 : トレイシー・アン・ウォレン 久野郁子

• 二見書房 (2015年1月21日発売)

作品紹介・あらすじ

"せめて一週間、王女の立場を忘れて、ありのままの自分でいられたなら"-エマは公邸を抜け出した。母国のために隣国の王に嫁がされる前に、最後の自由を満喫するのだ。だがロンドンの街に到着した矢先、所持金を奪われてしまう。途方に暮れる彼女に救いの手を差しのべたのは、海軍帰りの伯爵ニックだった。やむを得ず正体を隠したまま彼の屋敷に逗留させてもらうことになり、つかのまの同居生活をはじめたエマ。彼の魅力にふれるうちに、やがて抑えきれない感情が芽生えてきて…

感想・レビュー・書評

[(´ｰ｀)さんの感想 · 2017年8月1日]

★2.5
プリンセス・シリーズ1
架空の小国の王女ヒロインと、元海軍大佐で爵位を継いだばかりの伯爵ヒーロー。
ひったくりにあったヒロインを助け家へ招くヒーロー。そこからロンドンの色んなところを案内する内に惹かれ合う二人。
後半、ヒーローを拒絶しておいて連絡がないから見捨てられた気分になるのは何だか分かる気がする（笑）女ってそんなものだよね。
期待してしまう気持ちと絶望する気持ち。複雑な感情がうまく書かれていた。
解決方法は読んでるうちにこうなるんだろうな～と展開が読める。
ヒロイン兄と親友の一人にフラグが立ってるので気になるところ。

[本読み隊さんの感想 · 2015年4月10日]

スコットランドでの同級であり親友である王女3人のロマンスの”プリンセス・シリーズ”第1弾。
ローマの休日的な、庶民派伯爵との逆身分差の物語です。

政略結婚から逃げ出した王女がつかの間の自由を求めての展開は、そのまんまなので、先が見えてしまうのが難点ではあるが、トレイシー作品らしい適度な緊張感のある心理描写と、甘やかなでしびれるようなセクシーなシーンは、さすがです。
無垢な王女が初めて知るときめきがイキイキと描かれ、後半の二人が引き裂かれ絶望的な状況下での淡い希望となる王女達の友情などが絡み、ラストまで一気に読めるエンタメ感のある作品。
面白かった。
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