夢見るキスのむこうに (二見文庫 ザ・ミステリ・コレクション(ロマンス・コレクション))

著者 : リンゼイ・サンズ 西尾まゆ子

• 二見書房 (2015年3月23日発売)

作品紹介・あらすじ

夫と一度も結ばれぬまま未亡人となった若き公爵夫人エマ。寝室での作法を何も知らないエマは気づいていなかったが、彼女と夫との結婚の儀式は"完了"していなかったことが発覚した。喪に服したのも束の間、領地や爵位を守るため、エマは騎士アマリとの性急な結婚を王から命じられる-。武骨な騎士と、自由闊達な貴族の娘。ぶつかりあいの絶えないふたりだったが、互いを知るにつれ、いつしか心も体も深く惹かれあっていく。だが結婚直後から、アマリが何度も命を狙われて…?

感想・レビュー・書評

[(´ｰ｀)さんの感想 · 2019年8月6日]

約束の花嫁シリーズ1
夫と一度も結ばれないまま未亡人となったヒロインと、公爵の庶子で傭兵団を率いる騎士のヒーロー。
王命で結婚することになった二人。
ヒロインがベッドに入れば初夜は完了、と天然な勘違いしてるのが可愛らしかった。
慌ただしく始まった二人の初夜は色々大変で、扉の外では従者たちが外の様子を実況中継していて笑った。
前半のヒーローの態度は褒められたものではないけど、許せちゃうのはリンゼイ・サンズならではかな。
笑いありシリアスありでリンゼイ・サンズ節を楽しんだ。

[hayasick0103さんの感想 · 2018年8月5日]

夫と一度も結ばれる事なく未亡人になったエマは、王命により騎士アマリと再婚することになった。エマの領地を狙うバートランドの到着までに床入りしなければならない。何も知らないアマリは到着早々、教会に引っ張られアレヨアレヨと床入りへ追いやられる。そして正にその瞬間を大勢の人間に見届けられるという哀れさに笑いが止まらないスタート。庶子として生まれ幸せな家庭を知らず、ガチガチに凝り固まった考えでエマを傷つけ、すれ違ってばかり。次々と命を狙われるアマリを助ける逞しいエマが好印象。親友たちに導かれながら、ぎこちなく愛情に目覚めていくアマリも良かった。

[世ことねさんの感想 · 2016年1月19日]

〈約束の花嫁〉シリーズ１作目

[うぉっかさんの感想 · 2015年5月1日]

この時代らしからぬ(？)行動力があるエマがイイ。

旦那は面倒臭い感じでしたが☆結局いいカップルなのです。

[okmrsunshineさんの感想 · 2015年4月12日]

デビュー作でもリンゼイ・サンズ節は変わらず
ほのぼのにんまり

著者プロフィール

リンゼイ・サンズ　Lynsay Sands
カナダのオンタリオ州出身。１９９７年のデヴュー以来、ヒストリカル、パラノーマルを中心に多数の作品を発表。
ユーモアあふれる語り口と綿密に練られたストーリーに定評があり、その作品はオランダ、ドイツ、ロシア、韓国ほか世界各国で翻訳され、多くの女性読者の支持を得ている。
本を読むのも書くのも大好きで、執筆しているときには、自分が創造主になった気分を味わっているという。
読者に日々のストレスを忘れさせ、笑ってもらえる小説を書くのが理想。

「2021年 『ハイランダー戦士の結婚条件』 で使われていた紹介文から引用しています。」