哲学的な何か、あと科学とか (二見文庫)

著者 :
  • 二見書房
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感想 : 53
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  • Amazon.co.jp ・本 (344ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784576170466

感想・レビュー・書評

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  • 専門書で扱えば超難解になるであろう哲学的や科学的な内容をわかりやすい言い回しで書いている
    特に量子力学の電子の二重性、スリット実験からのコペンハーゲン解釈や多世界解釈の流れが面白く、わかりやすかった
    量子力学を学ぶ前の入門として一読すると理解がしやすくなると思う

  • 科学にある程度信頼をおいていて、哲学にあまり触れたことのない人にすごくオススメ。
    哲学って面白い!って思えるし、あれっ?科学って突き詰めると絶対的な信頼をおけるかどうかは分からないなぁってことを思わされた。
    量子力学の話は物理を学んだことなくてもなんとなく理解できるように書いてくれているし、哲学的な要素がたくさんあって面白かった。

  • やっぱり飲茶氏の著作はどれも分かり易くて面白い。
    不完全性定理、不確定性原理、相対性理論、量子力学、帰納主義、反証主義、クオリア、脳分割問題等について解説。
    四、五冊の入門書のエッセンスをぎゅっと凝縮した感じ。
    「あと数学とか」も読みたい。

  • 哲学と科学を絡めて凄く無識者向けに解説した感じ。
    無識者を意識しすぎて子供っぽくなってるのは否めないかな。文調がもう少し固ければかなり好きかも。

  • 高校の時の授業では全く興味のなかった哲学ですが、この本に当時出逢えてたらなあ。。と思うくらい哲学が面白くなる本でした。自分は理系なので科学のことはそれなりに分かっていたつもりだけど、哲学と結びつけたことはなかった!理系にこそぜひ読んで欲しい一冊です。

  • 科学という理系分野が哲学と結びついているとは思わなかった。世の中のあらゆることに絶対はなく、想像以上に不確かな世界に生きているのだなぁと思わせてくれた。

  • 哲学とか科学とか難しいし!無縁!みたいな感じで遠ざけていましたが、そんなバカな私でもとても分かりやすい。というのが一番の感想です。笑 なるほど、の連続でした。考えたことがなかった。その視点から見てみようと思ったこともなかった。 証明されています!みたいな言葉を鵜呑みにしていた。 最後のドラえもんの話すっごく怖かったです。笑

  • 哲学の法則を分かりやすく書いてくれている。
    横書きなので少し読みづらいのと、大体の法則が「結局これを証明してしまうとこっちが崩れる」みたいな内容なので、半分くらい読んでもういいかな、という満腹感。

  • ・ゲーデルの不完全性定理
    ‐第1不完全性定理:ある事務準のない理論体系の中に、肯定も否定もできない証明不可能な命題が必ず存在する
    ‐第2不完全性定理:ある理論体系に矛盾がないとしても、その理論体系は自分自身に矛盾がないことを、その理論体系の中で証明できない
    ・不確定性原理:運動量と位置を同時に正確に知ることは不可能
    ・観測至上主義的見方「測定してねぇんだから、一も運動量もへったくれもねぇんだよ!決まってねぇんだよ!」
    ・コペンハーゲン解釈:矛盾をそのまま受け入れる、予測の道具として使いやすいから使われている
    ‐電子は観測される前は波のような存在であるが、観測されると粒子になる。
    ‐観測される前の波とは、粒子がどこで観測されるかという確率の波である。
    ・多世界解釈:結局コペンハーゲン解釈と同じ数式を解く
    ‐人間も含めて、すべての物質(宇宙)も「あらゆる可能性が重なり合った波のような存在」
    ‐宇宙とは、波のように漂う「巨大な可能性の塊」で、宇宙における、あらゆる可能性は、今ここに重なり合って存在している
    ・パイロット解釈:数式が難しい、使われていない(コペンハーゲン解釈の方が使いやすく、同じ結果が出せる)
    ‐空間を歪めるような未知の波が、先行して進み、それが粒子の動きに影響を与えている。
    ・ウィーン学団「論理実証主義」
    ‐理論を論理的関係(∧、∨、⇒、など)で厳密に整理すると必ず「実験や観測によって実証されていない部分が見つかる」、すべてが疑似科学となる
    ‐論理実証主義の問題:「いくら観測データを集めても、
    すべての場合については何も言えない」、科学理論は確実なものには絶対ならない
    ・ポパーの決断
    ‐すべての科学理論は「反証不可能」な疑似科学
    ‐疑いを乗り越えて、何らかの科学理論を構築するためには、どこかで疑いを止める地点を<決断>しなくてはならない
    ・クオリア:主観的体験が伴う質感、赤い花を見たときの「赤い」という質感
    ‐意識上に起きている『この質感』の起源(クオリアの起源)を原理的に解明することができない

  • 2重スリット実験を通じて、科学の本質が少し分かった気がしました。

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著者プロフィール

東北大学大学院修了。会社経営者。哲学や科学などハードルの高いジャンルの知識を、楽しくわかりやすく解説したブログを立ち上げ人気となる。著書に『史上最強の哲学入門』『14歳からの哲学入門』などがある。

「2020年 『「最強!」のニーチェ入門』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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