はけんねこ ~飼い主は、あなたに決めました! ~ (二見サラ文庫)

著者 : 中原一也

• 二見書房 (2019年11月11日発売)

作品紹介・あらすじ

猫はあなたを選んでやってきます。宵闇に集まるのら猫たちが飼われたいのは!? 絆が必要なあなたに。じんわり＆ほっこり猫の世界。

感想・レビュー・書評

[翠さんの感想 · 2023年7月31日]

表紙の絵よりも普通の野良猫のイメージだけど、バーに行くと表紙のイメージに変わるから不思議。
野良猫の生態というか、猫って実はこんな感じでいるのかもって思うと面白かった。
最近子ども達が猫おじさんのテレビをよく見ているから、実はこの本の方が近いものがあるのかもと思った。

[KOROPPYさんの感想 · 2021年7月6日]

猫たちが集う、CIGAR BARまたたび。
NNN(ねこねこネットワーク)が、猫好きの人間のところへ野良猫を斡旋しようと暗躍する、連作短編集。

野良猫の矜持。
飼い猫と野良猫の間には、明確な境界線がある。

本人は群れないハードボイルドのつもりな一方、世話好きで人情味を持つ一面も。

特に「俺のはなし」の、ちぎれ耳とおばあさんとの交流に、ジーンときた。

[mui-muiさんの感想 · 2019年11月16日]

猫がシガーバーに集って葉巻(またたび)を吸っているという描写を挟みつつ、それでも描かれている猫の世界はリアルです。猫好きと猫の甘いだけのストーリーではなく、生と死が隣り合わせの世界であることをちゃんと描いています。色物っぽいタイトルですが、ちゃんと骨のあるお話です。

[みたろさんの感想 · 2021年9月28日]

どんな猫にも物語がある！厳しい野良猫の世界を、ハードボイルドでおせっかいな猫の視点から描いた物語。これを読めばマタタビの嗜み方もわかる！

[きぃ@何食べようさんの感想 · 2022年12月30日]

猫本だな、と思い迷わず手に取りました。
結論、猫が愛しくてたまらない本でした。
主人公は猫助けしてる野良猫のちぎれ耳です。仲間も生粋野良から捨て猫野良、野良からの飼い猫等々さまざまなにゃんこ達が盛りだくさんです。
猫目線で語られているので、人間は観察対象的な表現がされてます。
野良生活ができなそうな猫をさりげに猫好きの人間に斡旋するNNNという猫組織。自然の摂理に反さない範囲で手助けするから、うまく行かずに死んでしまうこともある結構シビアな感じ。必ずしもハッピーエンドじゃないので、悲しい結末も多いし、ちぎれ耳の過去話は人間同士の冷たい世界が際立つなんとも哀しい章でした。
しかし最終章の片目、もといモモタの話はヤバかった。。。予感がしたので後半は部屋で読みましたが、電車の中だったら涙止めようがなくて読めなかったと思う。。。中途半端な思いで手を出してはいけないけれど、それでも猫が飼いたくなってしまう小説です。

[Verfassungslehreさんの感想 · 2023年1月6日]

途中で飽きた。

[esturbさんの感想 · 2024年3月12日]

ハッピーなにゃんにゃん話かと思ったら、割と現実的な話だった
命に関わるなら、責任を持つこと
改めて考えさせられた

[げるぷさんの感想 · 2024年1月26日]

いろんな猫生があった。正直なところあまり期待していなかったが、面白かった。

[くるりさんの感想 · 2023年7月9日]

お話自体は面白いが、相性悪いのか、集中力続かなく途中で飽きが来てしまった。

[くらげさんの感想 · 2023年3月2日]

タイトルに惹かれて。
猫が主役のほのぼの話かと思いきや、猫視点で野良猫生活の厳しさや、人間のエゴに振り回される猫たちの様子も描かれていて、フィクションながら猫と人間の共生について改めて考えさせられた。

最終章の「片目」の話は大号泣。
全編通して、うちの猫ちゃんたちは「元飼い猫」なんて肩書きには絶対にしないぞ。と心に誓った。

著者プロフィール

2001年に白泉社にてデビュー。シリーズ物を多く手掛ける。

「2016年 『極道の淫らな挑発 』 で使われていた紹介文から引用しています。」