皇妃エリザベートのしくじり人生やりなおし (二見サラ文庫 え 1-2)
- 二見書房 (2020年1月14日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (247ページ)
- / ISBN・EAN: 9784576200002
作品紹介・あらすじ
自身の幼女時代に転生し、二度目の人生を歩むことになったエリザベートと皇太子フランツ・ヨーゼフの出会いを描く歴史ファンタジー!
感想・レビュー・書評
-
あまり期待しないで読んだところ、面白かった。
新婚旅行でオーストリアに行きシシィの肖像画の美しさに圧倒されたことをきっかけに、シシィやその家族について調べていたので面白く感じたんだと思う。
美しさと自由を求めて窮屈な宮殿にはいなかったという、自由でがんこでプリンセスな印象だったので、やり直し人生でのシシィがすごく頭を使って考えて動いていた。
作中で、庶民は生きるのが試練、貴族は結婚が試練という文章があった。なるほどと思った。
どの時代も女性は政略結婚の道具で、辛いと感じると本当に辛かったんだろうなぁ。何も考えずに、頭を使わずにいた方がある意味幸せだったのかもしれない。
結末はハッピーエンドだけど、その後の展開がもっと知りたかったな。結婚して、賢い2人でどうやって動乱の時代を乗り切るのか、乗り切れないのか、そこからが一番いいところなのに!
読後、改めてシシィの肖像画にうっとりし、デメルのチョコレートを食べたいと思った。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
久々に胸がギュッとなりました。
好きだけど受け入れられない、葛藤がもう!
1回目のエリザベートの人生が酷すぎて、2回目の人生もハラハラしながら読ませていただきました。
最後はハッピーエンドで、最高に素敵な物語で大満足です。
なにより、やっぱり知識があるって人生変わるんだな。
今からでも遅くない、勉強しよう!と真面目に思わせてくれて、普通に人生のタメになる作品でもありました。 -
歴史の勉強になった。
-
ファンタジー。
皇妃エリザベートが暗殺後、幽霊状態でハプスブルク帝国の終焉を見届けた後気が付いたら子供の頃に戻ってたーので、一回目の人生の反省をしながら二度目の人生に挑む、という筋。
作中出てくるスイーツは、ウィーンのカフェスイーツの本で探してみましたが美味しそうですね。あとスミレの砂糖漬けは日本で手に入れようとするとお高い物だと知りました。(自力で作れんこともないらしい) -
とても引き込まれたしワクワクした。
2週目に2人が結ばれたあとの話をもう少し読みたかった。 -
こういうお話もアリだねって言う感じです。
皇妃エリザベートの生涯は、ミュージカルで知っているので、これは作者の願望もあり、また、読者(エリザベートを知ってる)への代弁者なのかなとも思いました。