世界の終わり、愛のはじまり (ザ・ミステリ・コレクション(ロマンス・コレクション))
- 二見書房 (2020年10月21日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (560ページ)
- / ISBN・EAN: 9784576201429
作品紹介・あらすじ
暴力的な父とその暴力に耐えることしかできない母、そんな両親から逃れるように都会に出て、前向きに頑張るリリー。父の葬儀の日、自宅に戻って真夜中に屋上で物思いにふけっていると、現れた男性に一夜の関係に誘われる。その場は断るが後に再会し、また断ったものの徐々に惹かれ、セックスから始まる情熱的な恋に落ちていく。医師のその彼ライルは、実は過去の痛手から、暴力癖を持っていた。だがリリーは彼との結婚を選び、妊娠する……。
父親と同じように心に闇を抱える男を選んでしまうリリー。果たして負の連鎖は断ち切れるのか? NYタイムズベストセラー作家が贈る、ホットでドラマチックな愛と再生の物語。
感想・レビュー・書評
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学ぶものは無いけど、とにかくハラハラしながら夢中で読んだ。人の心を揺さぶるのが上手い作者だけれど、日本の小説のような奥深さというか……そういう感じではなく、キャッチーな感じとでも言おうかな、という。。
でも、面白かったのは確か!
社会的に完璧で最高に成功した彼、だけれど、カッとなったらその瞬間暴力的になる……こういう人が側にいた体験が私にも過去にあったので、思わず引き込まれた。
続編があるようで、とても気になる!
最近書店にあった「ヴェリティ~真実」を購入したので、そちらが先になるけれど。
とにかく時間を忘れて読書にハマりたい人には、オススメの1冊!と思いました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
事情があるとはいえ怒りで周りが見えなくなり結果暴力的になるのは大問題だけど、これはもう仕方ない。しかし、人生の目標にしていたキャリアを捨ててまで、リリーを最優先するライルの愛情は深い。ライルと折り合いをつけて徹底的に寄り添うか、見切りをつけるかしかないのに、このリリーがなんとも自分本位。美味しいトコだけ受け入れて、暴力は受け付けない。彼のリリーのための犠牲を軽く流すし、自分の両親を引き合いに出す割に全く覚悟がない。勝手にしたらって思った。ラストは良かった。ライルには何らかの形で幸せになって欲しい。
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Booktuberさんがオススメしていたので読んでみた。最初はただの恋愛小説だと思っていたけど半分くらいでこれはただの恋愛小説ではないと思った。ただ泣ける恋愛小説ではなくて、DVについて学べる本だと思う。世の中にはリリーのような女性、男性がいて、悩んで、助けてほしいと感じてる人がいるということを知ったし、私もこの本を読む前は無知だったけど、もっと知りたい、学んで誰かの役に立てたら、、と思う。
It ends with usl