天然流指南1 竜神の髭 (二見時代小説文庫 お 1-10)

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  • 二見書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784576212104

作品紹介・あらすじ

江戸末期。新宿牛込に「天然流指南」と看板をかかげたみすぼらしい道場があった。道場主は酒楽齋(しゃらくさい)、または面胴苦齋(めんどうくさい)と名乗る人を食ったような正体不明の50年配の男である。
だが、雑駁な江戸の町で不思議となじんでいる。朽ちかけた板壁越しに激剣の音は聞こえるものの、出入りしている者も多種多様、何をどう教えているのかもわからない。
そんなある日、山浦逸馬と名乗る若者が、指南を乞うてやってくる。なかなかの凄腕だが、塾頭である津金金太郎に一刀で倒され、入門を希望する。
彼を追うように現れた牧野平蔵もまた同様に入門するが、この二人の間には何か因縁があるらしく緊張感が漂ったままだ。
来るものを拒まず、去る者を追わないのが天然流。酒楽齋は迷いのない剣の腕を持つ津金金太郎に出会い、「あるがままにあることで本来の才を伸ばす=天然流」を名乗るようになったという。
門弟は剣術を学ぶものだけではなく、同心もいれば浮世絵師、果ては盗賊や夜鷹までいて、道場にたむろする変人たち、だがみな、天然と言える技量の持ち主なのだった。
天明の時代の江戸を舞台に、道場主の酒楽齋はじめとする「天然流」の活躍を描く新シリーズ。

著者プロフィール

大久保智弘 おおくぼ・ともひろ
1947年、長野県に生まれる。立教大学卒業後、都立高校で教鞭をとる。
『水の砦──福島正則最後の闘い』で、第5回時代小説大賞を受賞し文壇デビューを果たす。
波乱に富んだ物語構成、鮮烈な登場人物の造形等で多くの読者を魅了する。<御庭番宰領>シリーズで二見時代小説文庫デビュー。
今回は久々に新シリーズ挑戦。

◆ 好評既刊
御庭番宰領 シリーズ
『 水妖伝 』
『 孤剣、闇を翔ける 』
『 吉原宵心中 』
『 秘花伝 』
『 無の剣 』
『 妖花伝 』
『 白魔伝 』
( いずれも二見時代小説文庫 )



「2022年 『竜神の爪 天然流指南2』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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