- Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
- / ISBN・EAN: 9784577041680
作品紹介・あらすじ
ひとりでいることはきゅうくつじゃない、自由だ-そう思って生きてきたノボル。あの日に起こった震災のせいで、日常が変わってしまった有田。デジカメを片時もはなさない有田の心の傷を知ったノボル、そして、クラスでういているノボルの心の悲しみに気づいた有田は…。第15回ちゅうでん児童文学賞大賞受賞。
感想・レビュー・書評
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すばらしい本です!
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突如やってきた子供は、あの地震によって
故郷から離れてきた子供だった。
彼に振り回されながら、文句を言いながら
人として少し成長していく主人公。
自分の知っている世界と、同じ部分と違う部分があり
何が駄目で何がいいのか…。
主人公の言っている事に、非常に憶えがある事も多々。
子供、という立場だからこそ、何があろうとも
反論出来てもそれが通らない悔しさ。
クラスメイトとの面倒なヒエラルスキー。
それでも、そばにいてくれる人がいるというのが
大切だと気がつく嬉しさ。
『今』は当然だと思う事が、たくさん、でした。 -
震災と、日常の大切さを、おしつけず、ゆるやかに描いた本
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小2の時のけがが原因で、それまでどおりに走ったりとんだりができなくなったノボル。5年生になったノボルの家に、春先に起きた震災で孤児になった岩手の男の子(有田)がやってくる。有田は、風呂につかるのを怖がり、学校に行くのにもカメラを手ばなさない。
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震災で家族を失った有田を預かることにしたノボルの家族。有田がかかえる悲しみが大きく、そこにノボルがいじめらているのもあわせて読むのは難しかった。それにしても、このクラスの担任は何やってるんだが!という怒りが増すばかり。