いっしょにアんべ! (文学の森)

著者 :
  • フレーベル館
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本棚登録 : 52
感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784577041680

作品紹介・あらすじ

ひとりでいることはきゅうくつじゃない、自由だ-そう思って生きてきたノボル。あの日に起こった震災のせいで、日常が変わってしまった有田。デジカメを片時もはなさない有田の心の傷を知ったノボル、そして、クラスでういているノボルの心の悲しみに気づいた有田は…。第15回ちゅうでん児童文学賞大賞受賞。

感想・レビュー・書評

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  • すばらしい本です!

  • 突如やってきた子供は、あの地震によって
    故郷から離れてきた子供だった。

    彼に振り回されながら、文句を言いながら
    人として少し成長していく主人公。
    自分の知っている世界と、同じ部分と違う部分があり
    何が駄目で何がいいのか…。

    主人公の言っている事に、非常に憶えがある事も多々。
    子供、という立場だからこそ、何があろうとも
    反論出来てもそれが通らない悔しさ。
    クラスメイトとの面倒なヒエラルスキー。
    それでも、そばにいてくれる人がいるというのが
    大切だと気がつく嬉しさ。

    『今』は当然だと思う事が、たくさん、でした。

  • 震災と、日常の大切さを、おしつけず、ゆるやかに描いた本

  •  小2の時のけがが原因で、それまでどおりに走ったりとんだりができなくなったノボル。5年生になったノボルの家に、春先に起きた震災で孤児になった岩手の男の子(有田)がやってくる。有田は、風呂につかるのを怖がり、学校に行くのにもカメラを手ばなさない。

  • 震災で家族を失った有田を預かることにしたノボルの家族。有田がかかえる悲しみが大きく、そこにノボルがいじめらているのもあわせて読むのは難しかった。それにしても、このクラスの担任は何やってるんだが!という怒りが増すばかり。

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