ふたりのえびす (フレーベル館文学の森)

著者 :
  • フレーベル館
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本棚登録 : 194
感想 : 20
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  • Amazon.co.jp ・本 (237ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784577050293

作品紹介・あらすじ

青森県八戸市の郷土芸能「えんぶり」のえびす舞の踊り手に抜擢された太一。クラスでは明るいおちゃらけキャラを演じているがその心は複雑。「王子」と呼ばれ女子から人気の高い、大路優希とふたりでえびす舞の練習をするなかでたがいの気持ちをぶつけ合う。キャラをあっさり捨てる優希、キャラにしがみつく太一……最後にふたりがつかんだものとは?

感想・レビュー・書評

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  • お調子者キャラを作っている少年、王子と思われている少年。ふたりの少年が伝統文化の枚を通して理解しあい成長していく。

  • 2023年課題図書(高学年)その2。

  • 小学5年のおちゃらけキャラを演じている太一と、王子ともてはやされる優希。東北の郷土芸能のえびす舞を踊ることになった2人。お互いの本音をぶつけ合い、そして友情を育んで行き、自分を取り戻していく。たしかに本音を隠し、キャラを演じ自分を偽っていくのは多々あることだと思うし、自分をさらけ出すほうが逆に難しく人の目が気になると思う。親方も二人をよく見ているなぁと思うし、先輩のもじゃ毛(森先輩)も怖い子かと思ったが郷土芸能を愛するええ子やん。第69回青少年読書感想文全国コンクール(小学校高学年の部)の課題図書です。

  • 伝統のえびす舞の練習を通して、打ちとけていく二人の話

  • 本物を見てみたくなった。

  • 2023読書感想文コンクール
    高学年の部。

    小5の太一と優希が、八戸の伝統芸能「えんぶり」に挑戦する。2人が友情を深めながら、本当の自分や自分の気持ちに向き合う。
    八戸の方言の使い方、言葉との向き合い方がよかった。
    3.11についての言及もあり、感想文を書きやすいかなーと思った。

  • R5読書感想文課題図書・高学年
    太一は五年生。去年の四月に転校してきた時から、おとなしい性格ををかくし、おどけたキャラをえんじている。秋に転入してきた王子(と呼ばれているカッコいい大路君)と八戸の郷土芸能「えんぶり」のえびす舞をおどることになった。いっぱい練習をして、疲れているし、経験のための釣りは寒くて虫は気持ち悪くて、つい本音で言い合ってしまった。
    「『ムカつく』」にもいろいろあるべ。『腹が立つ』とか『くやしい』とか『バカにされた』『うらやましい』『悲しい』『さみしい』とか。そういうふうに、ようく見つめて具体的に言葉にしてみれば、思ったよりムカつかねくなるぞ」

  • 取り急ぎメモ
    ーーーーーーーーーー
    5年生男の子ふたりのものがたり

    お調子者「キャラ」の太一
    イケメン転校生の優希

    「ムカつく」に対する太一の父の言動
    キャラをかぶることになってしまった太一
    潔癖症

    クライマックス
    短い文で、どんどん段落を変えられていて、自然とペースを上げて読むことになり、お祭りの雰囲気に飲み込まれていくよう

    ーーーーーーーーーー
    結局泣くわたし
    今年の課題図書が良作ぞろいなのか
    私の涙腺がますます脆くなったのか

  • 今時は小学生もまわりを気にしなくてはならなくて大変なんだなぁ。
    五年生2人の成長物語だけれど、無理なく描かれているところがいいと思う。

  • キャラで装い生きるのは辛い。自分らしく生きられるようになった2人の成長の過程が巧みに描かれている。

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著者プロフィール

青森県出身。地元で勤務しながら創作活動を続ける。2014年『ジャパン・ディグニティ』で第1回暮らしの小説大賞受賞。2023年「バカ塗りの娘」として映画化。主な作品に『おひさまジャム果風堂』『お手がみください』『みさと町立図書館分館』『みとりし』『ペットシッターちいさなあしあと』『羊毛フェルトの比重』(すべて産業編集センター)、『藍色ちくちく 魔女の菱刺し工房』(中央公論新社)など。

「2023年 『[新版]ジャパン・ディグニティ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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