- Amazon.co.jp ・本 (162ページ)
- / ISBN・EAN: 9784577610268
作品紹介・あらすじ
金子みすゞ童謡集第2弾。《金子みすゞ全集》よりさらに60編を選び、高畠純の装丁と挿絵でまとめた美しい小型本。小学生からおとなまで。みすゞの世界の豊かさをお楽しみください。
感想・レビュー・書評
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「みすゞの童謡は、読む人の心を浄化する、ふしぎな力をもっているような気がします」
金子みすゞの童謡は人間だけでなく、他のすべての生き物にやさしい。子どもの視点に立って、直感を大切にしているからなのかもしれない。
みすゞさんの思いが広がっていけばそれだけ、人の心が明るいほうへ動きだすことを信じるようになりました。
#詩 #読書 #詩が好きな人とつながりたい #読書が好きな人とつながりたい #金子みすゞ #矢崎節夫 #明るいほうへ #JULA出版局 #童謡集詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
青年から、誕生プレゼントしてもらった本。初めての経験だ。
老人へ青年からのメッセージ。短い文章が好きだという。そうかもしれないなぁと思い読んだ。
金子みすゞは、人間だけでなく他の全ての生物にやさしい。そして知的である。
みすゞの世界は多彩、豊穣なのでした。子供の視点に立って、こどもの直感で書いている。
と、まどみちおはいう。
ざっと読んで、金子みすゞは、寂しがりやなんだなぁと思った。
明るいほうへ向かいたいと思いながらも、昭和5(1930)年3月10日 26歳の若さで、服毒自殺した。何が、あったろうか。多感すぎた故、生涯を閉じた。たくさんの童謡を書いたノートが、この童話集である。
読みながら、花についての語りが多い。そして、新鮮だ。
げんげ 持ってかえればしおれます。花のないとこ見つけては、はらりはらりとまきました。
わたしは花をたべました。緋ももの花は苦かった。そこでげんげを食べました。
お花ばかりをたべてたら、いつかお空にゆけましょう。
げんげ。れんげそうである。ゲンゲの花への柔らかい想いがなんとも言えない感性で拾い上げていく。
ヒガンバナを、線香花火に喩える。あかい、あかい、ヒガンバナ。
石のすきまに生えてるカタバミの葉を見つける。
つゆの草原を裸足であるくと、足があおあお染まり、草のにおいもうつる。
わたしのお顔は美しい、花となって咲くだろう。と歌う。
可愛らしいイマジネーション。なんとなく、わかる。
空色の花に語る。女の子が空を見ていると、空色の目の色になったんだよ。
そんなふうに、変わるのが、わかる気がする。
ひまわりは、お天道様の車の輪。黄金のきれいな車の輪。
青い空を行く時は、黄金のひびきをたてました。
日かげの葉っぱは泣き虫だ、ほろりほろりとないている。
日向の葉っぱは、笑い出す。涙のあとがもうかわく。
そんなふうに、花や草を見ながら、花や草に自分自身を託す。
花や草に共感しながら、言葉を生み出していく。すぐれた童謡作家だった。
言葉が、実に素直に、寂しく柔らかく愛おしく生み出されていく。
青年よありがとう。童心に帰ることができた。 -
待ち時間の図書館で。
脳内デトックス -
さびしいとき
よかった。
豊穣という言葉が似合うような詩がいっぱい。