保育者の保護者支援 増補版: 新保育所保育指針・新幼稚園教育要領・新保育士養成課程対応 保育相談支援の原理と技

著者 : 柏女霊峰 橋本真紀

• フレーベル館 (2010年11月1日発売)

感想・レビュー・書評

[Daisuke Nishizawaさんの感想 · 2020年11月3日]

仕事で関わるので図書館で借りた。
この本では、保護者支援がここ10年ちょいで重要な保育士の仕事の要素を占めるようになってきたことが書かれている。
保育所の重要性は誰もが分かっていると思うが、保護者支援や支援センターの重要性はあまり知られていない。
これまで地域が支えていた親としてのあり方のサポートは誰がやるべきか？
その辺の皺寄せは保育士に行っている。
保育士の仕事は確実に増えている。
かといってこれを地域に返すのは無理がある。
保護者支援は、福祉としてやっていくほかない。

また、今の保育士の仕事に必要な技術は極めて高いことが分かった。
座学だけではなく、人間関係的な技術が要る。
20年前から比べても格段に求められる技術量は多くなっている。
それでいてあまり給料は高くない。
保育士不足と言われるのも仕方ない事態だ。

著者プロフィール

淑徳大学教授

「2022年 『ＮＨＫ　社会福祉セミナー　2022年4～9月』 で使われていた紹介文から引用しています。」