なぜ書きつづけてきたか・なぜ沈黙してきたか: 済州島四・三事件の記憶と文学

著者 :
制作 : 文 京洙 
  • 平凡社
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感想 : 2
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  • Amazon.co.jp ・本 (302ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784582454260

感想・レビュー・書評

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  • 済州島四・三事件の内実を知るには貴重な書。
    ひたすら沈黙をしてきた金時鐘の独白にも似た、さまざまな出来事の詳細な語りは、その重さゆえにか、なかなか読み進めるものではない。

  • このような対談が生まれることに、時代の移り変わりと未来への希望が見えてくる。しかし、金時鐘氏が、日本政府に「逮捕されうる」存在であるのは、今も変わらない。済州島を書き続けた金石範氏と、済州島を今まで口にしなかった金時鐘氏との対談である。

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著者プロフィール

1925年生まれ。小説家。「鴉の死」(1957)以来、済州島四・三事件を書きつづけ、1万1000枚の大長編『火山島』(1976~97)を完成。小説集に、『鴉の死』(新装版1971)、『万徳幽霊奇譚』(1971)、『1945年夏』(1974)、『遺された記憶』(1977)、『幽冥の肖像』(1982)、『夢、草深し』(1995)、『海の底から、地の底から』(2000)、『満月』(2001)、『死者は地上に』(2010)、『過去からの行進』(2012)など。『火山島』の続編『地底の太陽』(2006)に続き、2019年に続々編「海の底から」の連載(岩波書店『世界』)を完結。その他に『満月の下の赤い海』、『新編 鴉の死』(共にクオン 2022)。評論集には、『ことばの呪縛――「在日朝鮮人文学」と日本語』(1972)、『民族・ことば・文学』(1976)、『「在日」の思想』(1981)、『故国行』(1990)、『転向と親日派』(1993)などがある。

「2023年 『金石範評論集Ⅱ 思想・歴史論』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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