今西錦司 生物レベルでの思考 (STANDARD BOOKS)

著者 :
  • 平凡社
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本棚登録 : 68
感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (219ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784582531695

作品紹介・あらすじ

知と文芸を横断する大好評のSTANDARD BOOKSシリーズ、待望の第3期刊行開始!
独特の生態学で知られ、日本の霊長類研究を切り拓いた知の巨人が自身の自然観、探検、宗教観までを綴る。

感想・レビュー・書評

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  • ◯山極先生つながりで今西錦司の本を手に取ってみる。この本はかなり不思議な本である。元々この文庫本の思想がそうであるようだが、自然科学者のエッセイを文庫本としたようだ。まとまりがあるようでないような内容だった。
    ◯ただ、この著者のことはよく分かる。自然が大好きで、ちょっと変わった人で、頭の良い野生人と言った感じだった。
    ◯とりわけ山に関する記載が多い。このエッセイの一部を読んだ人は、冒険家か探検家と勘違いするのではないだろうか。
    ◯最も気になったのはオスについての記載である(ここ最近の関心事でもあるので)。オスが力を持て余し、それを吸い上げられて戦争を起こしているという。そんな発想は中々ないが、山極先生の本を読んでいると、やはり余分は余分なのだと感じる。しかしエッセイだけあってあまり思考は深まらず。。
    ◯当然ゴリラ感はない。ちょっとサル感はある。

  • 生物学を基礎におきつつ展開される、様々な視点がとても興味深かった。
    中には同調しがたい考えもあったけれど、それでも、こうして裏打ちされたものがあると、それもある意味ありかもと納得できるところが、やはり違う。
    そして、文章が面白い。初めて読んだけれど、結構好みだった。
    朝永、寺田、中谷に続くヒットだった。

  • 『鰹節』は好き

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著者プロフィール

1902-92年。
1926年 京都帝国大学農学部卒
1932年 同理学部大学院修了。
京都大学教授、岡山大学教授、岐阜大学長を歴任。
1979年 文化勲章受章。
『今西錦司全集』(全10巻、講談社)がある。

「2002年 『今西錦司フィールドノート』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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