- Amazon.co.jp ・本 (126ページ)
- / ISBN・EAN: 9784582634150
感想・レビュー・書評
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最近知ったばかりなので、ブームを巻き起こしたと言われてもピンとこないし、人物像も明確に描けないので、読んでみた。植草さんの中の新しいものと古いもののバランスがいいなぁと思った。
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調布で今日まで「調布の古本市」を開催している。そこで偶然見つけたのが今回の本だ。
このところこの人が気になり、見つけてパラパラめくって面白そうなら買う。
植草甚一(1908-1979)は、欧米文学、ジャズ、映画の評論家で、J・Jという通称で呼ばれていた。
この人は、古本好きしかも洋書が好きで、喫茶店に行って読んだり、ジャズが好き。
いろいろな雑誌の連載などをしていたようだが、自分の興味のあることを追求して生きていたという所がうらやましいと思う。
長年買ってたまった蔵書の数は何と4万冊。
レコードに関して、1979年になくなったあと、4000枚近いジャズのレコードを引き取った著名人がいた。タモリだ。
タモリは植草甚一とは面識はなかったが、放送作家の高平哲朗が両人を知っていたことから実現した。
植草がジャズに目覚めたのは1956年の48歳だった。
モダンジャズが好きでのめりこんでいったそうだ。
しかし、当時のレコードの値段が高いので、ジャズ喫茶に足繁く通うことになった。
「ジャズの音にはユーモアがある」と独特の感想を述べている。
この当時の日本のジャズミュージシャンは、日本のジャズに冷たいとジャズ評論家を毛嫌いしてそうだ。
詳しく書いていないが、ジャズはアメリカが本場で日本人のジャズなんてモノマネのレベルだろということか。
しかし、サックス奏者の渡辺貞夫やトランペット奏者の日野皓正は「植草さんだけは別だよ」とよく言っていたそうだ。
編集者・演出家の高平哲郎は、植草から教わったことは多い。「したくないことをしない自由」と「リラックスして生きる」ーこの二つだけでも十分すぎると述べている。
今の時代にも当てはまるなあ。
高度成長期のモーレツ社員全盛期によくこんな人がいたなあと思う今日このごろだ。 -
山田詠美さんのエッセイ『ライ麦畑で熱血ポンちゃん』を読んでたら「植草甚一」というワードが何度か出てきたので、「どなた?」と思って読んでみた。
一応職業としてはコラムニストになるのかな。気ままに趣味に没入して生きた自由人っていう感じ。「おしゃれな大人」のように紹介されてもいるけれど、趣味に一筋という点で、永遠の少年のようなかわいらしい人だったんじゃないかな。 -
カッコイイ大人ってな、Onlyな存在でもあるんだなー。
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やばいです
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あ〜JJおじさんみたいに暮らしてえなあ〜
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植草さんはかっこいいです。
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カジュアルでありながらダンディで、先進的でありながら古いものを大切にしているスタイルに憧れます。
刺激は一杯受けたけど、今のように何でも簡単に調べられなかったので、好奇心を満...
刺激は一杯受けたけど、今のように何でも簡単に調べられなかったので、好奇心を満足させるコトが出来なかった、、、今思うとそれが残念。