大林宣彦 戦争などいらない‐未来を紡ぐ映画を (のこす言葉KOKORO BOOKLET)
- 平凡社 (2018年11月12日発売)
本棚登録 : 18人
感想 : 1件
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
- Amazon.co.jp ・本 (108ページ)
- / ISBN・EAN: 9784582741155
感想・レビュー・書評
-
代々つづく医者の家庭に生まれた著者が、医者にならずに「う~ん、マンダム!」のCFをつくり、「HOUSE/ハウス」を撮り、「3.11」を経て肺がんを患い、「花筐/HANAGATAMI」を撮るまでの半生を語り下ろす
《うかつにも高をくくって、意識的ノンポリとして生きてきた。そのことが日本をまた戦争に向かう国にしてしまった。これはぼくたちの責任だね》
《虚実の狭間にまことがある》
《青春が戦争の消耗品だなんてまっぴらだ》
《映画なんかいらない時代が、本当は幸せなんです。そういう時代が来るまで、残念ながら、映画を使って、映画なんかいらない幸せな世界が来るまで、映画と一緒に生きてみよう》
黒沢明にかけられた言葉、高畑勲と語った言葉、檀一雄や寺山修司の心中を慮った言葉、そして“映画作家”たる大林宣彦自身の言葉──珠玉の言葉の数々に心うたれる
「一つのことを極めた先輩が生きた知恵を切実な言葉で伝える、語り下ろし自伝シリーズ」として2018年8月に平凡社が創刊した「のこす言葉 KOKORO BOOKLET」の一冊
既刊に「金子兜太」、続刊に「中川李枝子」「安野光雅」「松岡享子」とあって、シリーズとしても今後の展開に期待がもてる詳細をみるコメント0件をすべて表示
全1件中 1 - 1件を表示