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- Amazon.co.jp ・本 (365ページ)
- / ISBN・EAN: 9784582760095
作品紹介・あらすじ
何千年もの間、途絶えることなく生みだされてきた膨大な歴史記述。それは、中国人の価値体系=コスモスとニヒリスティックな時間観念との、緊張にみちた対決の記録である。
感想・レビュー・書評
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https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/457197詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
特に、2章の、マスペロの道教に関する著作を扱った文章、中世の道教系反乱を扱った文章、慧思の思想と時代世相を絡めた文章が面白い。
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内容は、第一部はタイトル通りの内容、第二部は宗教云々、第三部はその他著者のその他論文まとめ。
第一部では、古代中国の歴史認識を、おもに司馬遷を中心にすえながら見ています。
ヘーゲルさんのアジア停滞論?を批判したり、アリストテレスやヘロドトスと比較してみたり。
古代中国では個人の歴史観より、事実をありのまま、主観を交えずに記すことを最上としているとかすいう内容。
第二部では道教がメイン。
マスペロさんは道教の研究も凄いよ!と言ったり、腐敗した政治に対する大きなエネルギーになったとか、仏教では南岳えじさんをすごく語ってる。
第三部は専門らしき六朝貴族制とか書いてました。
難しすぎず、優しすぎない素敵な本です。
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