- Amazon.co.jp ・本 (364ページ)
- / ISBN・EAN: 9784582760576
作品紹介・あらすじ
世界にひびく諸民族の音-日本のわらべうた、民謡から、北アメリカ、アジア各地の歌謡・民族音楽まで、鋭い分析と魅力的な語り口で音楽と人間のかかわりを根源から見つめなおす。
感想・レビュー・書評
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生活を起源とするものが多い。各国の文化、気候、言語、遺伝子等によっても、備わっているリズムが変わる。貴族の趣向でもあり、庶民の娯楽でもあり音楽は人類に取って切り離せないもの。耳が生存本能として備わっているのだから、人類が音に依存するのは必然であろうと考える。
もう少し音楽の知識がないとなー詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
民族音楽学者の小泉文夫の音楽論が収められた貴重な一冊。8篇のエッセー、2つの講演、3つの対話が収録されており、様々な切り口と、魅力的な語り口で筆者の考えを知ることができる。幼いころからピアノを習っていた私にとって、音楽=クラシック=西洋音楽という図式が当たり前のように出来上がっていたが、一方で童謡を歌ったり、お祭りのお囃子に合わせて踊ったり、体の中には日本音楽を愛好する性質もあることに気づかされた。筆者によると「二重音楽性」というそうだ。音楽を閉ざしてしまうのではなく「解放する」ことで世界が広がるのだ。
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日本人の音楽感を、日本語の性質や、わらべうた、東洋音楽との比較、日本人と西洋人の脳のあり方の違いなど、さまざまなアプローチから特定していく本。
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・森さんの「歌うネアンデルタール」のamazon関連本。
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風土とリズム(東洋の音;諸芸のリズム;日本のリズム;三分割リズムと生活基盤)◆民俗と歌(歌謡のおこり;わらべうたはどのようにして育ってきたか;日本音楽における民族性;日本語の音楽性)◆二つの講演(自然民族における音楽の発展;音楽の中の文化)◆三つの対話(音感覚と文化の構造―角田忠信氏と;大いなる即興の精神―岩田宏氏と;音楽・言葉・共同体―谷川俊太郎氏と)
著者:小泉文夫(1927-1983、東京、民族音楽学者)
対談:角田忠信(脳科学者)、岩田宏(1932-、北海道京極町、詩人)、谷川俊太郎(1931-、杉並区、詩人)
解説:柘植元一(1937-、愛知県、音楽学者) -
ケニアのンゴマ(伝統的な太鼓たち)の奏者が
「身体や心がしんどい時に
一番効くのは
音楽なんだ
だから
音楽は薬なんだよ」
と 語ってくれたということを
日本のンゴマ奏者の大西マサヤさんから
教えてもらったことがある
人にとって音楽とは何か
どんな国にも 音楽はある
どんな場所にも 歌はある
どんな人にも 暮らしがあるように
どんな暮らしにも 音楽が寄り添っている
小泉文夫さんの著書は
いつも 楽しく生きるヒントが
詰まっている -
貸し出し状況等、詳細情報の確認は下記URLへ
http://libsrv02.iamas.ac.jp/jhkweb_JPN/service/open_search_ex.asp?ISBN=9784582760576 -
昔の本であるものの、評価が高めだったので読んでみたんですが
現在となっては否定されていることも、1950年60年台には最新科学として紹介されていたんだなあとか
色々「?」と思うところが多いな、と。
当時、これだけのフィールドワークをこなすのは
金銭的にも色々大変だったろうし、よくやったなあとは思う。
思うけれど、ね。
1900年半ばの様子や考え方などを感じられたのが良かったですね。 -
BSフジ「原宿ブックカフェ」のコーナー“コンクラーベ”で登場。
http://www.bsfuji.tv/hjbookcafe/highlight/46.html
SHIBUYA PUBLISHING BOOKSELLERSの鈴木美波さんがRakeさんにプレゼンした1冊。
『こちら、音楽もそうなんですが民俗学を勉強している方で、どのジャンルもお好きなRakeさんにいかがかなと思い、選びました。仕事の時に生まれる音や遊びの時に生まれる音、わらべうたみたいな昔ながらの音がどういうふうなルーツで人間と関わって発展していったのかという本です。』(SPBS 鈴木美波さん)
見事、Rakeさんの今読みたい本に選ばれました!
原宿ブックカフェ公式サイト
http://www.bsfuji.tv/hjbookcafe/index.html
http://nestle.jp/entertain/bookcafe/