マルクスのために (平凡社ライブラリー)

  • 平凡社
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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (529ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784582760613

作品紹介・あらすじ

独自の方法的読解によるマルクス主義理論の新しい理解をもって、以降の思想の領域を大きく方向づけたアルチュセールの主著。旧訳『甦るマルクス』を全面的に改訳し、未発表論文1篇を付す。

感想・レビュー・書評

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  • 吉本の「重層的非決定」のことばの元「重層的決定」を述べている。

  • アルチュセールといえば20世紀の「フランス現代思想」の重要な存在だと知っていたが、なにしろモロにマルクス主義なので、今までずっと敬遠していたのだった。
    アルチュセールはレヴィ=ストロース、フーコー、ラカンなどとともに広義の「構造主義」に数えられているようだが、果たしてどうか。
    読んでみて、よくわからなかった。
    フランス共産党の「理論家」の重鎮として活躍していたアルチュセールの著書は、やはり「マルクス主義」という、いかにも窮屈そうな・せまっくるしい部屋の中でなにやらぐだぐだ言っているという印象だった。「実践」だの「理論」だの、振り回す用語からしてあまりにもマルクス主義。やはりついて行くのは、私には難しかった。
    ほんの1,2カ所、かろうじて「あ、このへん構造主義っぽいかな?」と思った程度だった。
    マルクス主義は、私が若い頃から読んできた20世紀「フランス現代思想」の系譜にかなり浸透していて、少なからぬ思想家が、程度の差こそあれ、マルクス主義に接していたと言える。フランス現代思想に完全に感化されてきた日本の柄谷行人あたりにも、「マルクス主義」は浸食の手を進めてきた。
    マルクス主義のいったい何が、そんなに魅力的だったのか?
    実を言うと、私には未だにわからない。殊に、ソ連崩壊以後、「マルクス主義」がいかなる意味でも過去のものとなってしまった今となっては。
    私の疑問に、アルチュセールのこの本は答えてくれなかった。

  •  一言で言うなら難しい。初めのほうはよくわからない。中ごろは難解。終わりはさっぱり、という具合だ。解説を読んでも理解できなかった本は始めて。まあ、マルクスに馴れていないのもあるかもしれないが。こいつを読みこなそうと思うなら覚悟が必要だ。

  • がっかり。

  • だめだめ〜(>ω<#)

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著者プロフィール

ルイ・アルチュセール(Louis Althusser)1918-1990。マルクス主義哲学者。
高等師範学校でバシュラールのもとでヘーゲルを研究。48年から同校教員となり、フーコー、ブルデュー、セール、デリダなどを指導。48年にフランス共産党入党。80年に妻を殺害するが、事件当時の心神耗弱により免訴となる
邦訳書に『終わりなき不安夢―夢話 1941-1967』(市田良彦訳、書肆心水)、『政治と歴史:エコール・ノルマル講義 1955-1972』(市田良彦・王寺賢太訳、平凡社)、『マルクスのために』(河野健二ほか訳、平凡社ライブラリー)、『再生産について』(西川長夫ほか訳、平凡社ライブラリー)、『哲学・政治著作集Ⅰ・Ⅱ』(市田ほか訳、藤原書店)、『マキャヴェリの孤独』(福井和美訳、藤原書店)、『資本論を読む』『哲学について』(ともに今村仁司訳、ちくま学芸文庫)など。

「2016年 『哲学においてマルクス主義者であること』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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