アラビアン・ナイトの世界 (平凡社ライブラリー ま 2-1)

著者 :
  • 平凡社
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本棚登録 : 54
感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (245ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784582761139

作品紹介・あらすじ

シャハラザードが夜ごと命がけで語る奇想天外な話の数々を読み解き、『オデュッセイア』から『大蔵経』まで各地の物語、説話をたずねながら「幽遠の秘境」へ読者を誘なう、楽しくスリリングな案内書。

感想・レビュー・書評

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  • アラビアン・ナイトに興味があるが、あまりに膨大なので先に入門書として本書を手に取った。
    アラビアン・ナイトの説話とそのほか伝わっている物語との比較と解説が分かりやすく、世界は繋がっているんだなと感慨深い。一部史実であったり、どこか物語の原型といえるものに各地の風習が追加され、それが人々の興味を誘い今日まで読み継がれてきたという歴史を感じる。
    主要な物語だけでも読んでみたいと意欲が湧いてきた。

  • 読後気分→.。*゚+.*.。(最´∀`高)゚+..。*゚+
    実は読み終わったのは今日ではなく、一昨日だったんですが、いろいろと忙しく感想を書く暇がなくて…。この本を読み終わるのに実質一日くらいしかかからなかったほど夢中になりました。面白かったです。
    文章も、格調高く品のあるきっちりとした、いわゆる学術的な文章でありながら、非常に読みやすく理解しやすい文章で、そこでもなかなかいいなあと思いました。

    本邦初のアラビアン・ナイトの全訳(東洋文庫版)を手がけられた著者の、アラビアン・ナイトの案内本です。
    アラビアン・ナイトのいくつか有名なお話を、いろいろなところに残る様々な物語との関連性や各地の風習などを参考にしながら、読み解いていくというものです。とくに、枠物語(シェヘラザードと王様のロマンスのあのお話ですね)の考察は、(秀逸かどうかは学者でないので言えませんが)心躍るものがありました。
    何で物語名が「千夜一夜物語」と「アラビアン・ナイト」、「千一夜物語」など複数の邦訳があるのかなどということまでさりげなく説明してあり、なるほどなあと随所で唸りました。

    著者が訳されたという、東洋文庫版の「アラビアン・ナイト」が読んでみたくなりました。

  • (1997.11.12読了)(1995.11.24購入)
    (「BOOK」データベースより)
    シャハラザードが夜ごと命がけで語る奇想天外な話の数々を読み解き、『オデュッセイア』から『大蔵経』まで各地の物語、説話をたずねながら「幽遠の秘境」へ読者を誘なう、楽しくスリリングな案内書。

    ☆前嶋信次さんの本(既読)
    「アラビアの医術」前嶋信次著、中公新書、1965.05.20
    「イスラムの蔭に」前嶋信次著、河出書房新社、1975.03.25
    「シルクロード99の謎」前嶋信次著、サンポウ・ブックス1977.12.01
    「女王の隊商都市」前嶋信次・加藤久晴著、日本テレビ、1982.04.14
    「アラビア学への途」前嶋信次著、NHKブックス、1982.06.01
    「イスラム文化と歴史」前嶋信次著、誠文堂新光社、1984.06.09

  • 入門書。

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著者プロフィール

1903年生まれ。東京大学文学部東洋史学科を卒業。1940年満鉄東亜経済局に入り、厖大なイスラム文献を自由にする機会を得る。慶応大学名誉教授。著書多数。主要訳書に『アラビアン・ナイト』などがある。

「2023年 『三大陸周遊記』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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