昭和史戦後篇 (平凡社ライブラリー)

著者 :
  • 平凡社
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感想 : 146
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  • Amazon.co.jp ・本 (614ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784582766721

感想・レビュー・書評

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  • 本屋で見つけ何となく。歴史に興味持たずにきたここまでの人生を脱却、反省。
    戦後に天皇とマッカーサーが何度も会談。
    安倍総理の祖父も9条変えようとしていた…など初めて知った。
    長いけどなかなか良かった。
    右左、保守革新云々、政治の話がスッと頭に入ってこないのは知識不足。今後似たような本を読んでいきたい。

  • 8月15日から戦前のとあわせて読んで、やっと終わった。読みやすいんだ けど、すぐ立ち戻って過去の確認とかやってたら時間がかかってしまった。これらがみんなまだほんの100年も経たない時間の出来事だということに驚く。歴史ってなんて紙一重で、ドラマチック。ところどころに入る筆者の編集者視点でのエピソードが興味深い。

  • 終戦から東京裁判、朝鮮戦争、独立、55年体制、安保闘争、高度成長、オリンピック、昭和元禄、万博、三島事件、沖縄返還まで。歴史には学ぶことが多いというが、昭和は本当にあらゆる出来事が起こった時代だと感じる。平成も、バブルとその崩壊、阪神淡路大震災、サリン事件、東日本大震災など、多くの出来事があったわけで、こちらは現在進行形ながら、やはり学ぶことは多いのだろうと思う。

  • ストーリー仕立てで頭に入ってきやすい内容。各章の結論だけかいつまんで読むだけでも、昭和における意思決定のなされかたと、つまづきポイントが明らかになる。

  • 戦前編と同様、語り口調の文章ですので、どんどん読ませます。

    日本史専攻の友人によると、著者の歴史観はやや異端と言うか、メジャーでは無いようなのですが、それでも、太平洋戦争からの現代に続く大きな流れを理解するのには充分すぎるほどだったと思います。

    教科書や学校の授業ではあまり触れられない戦後史、勉強になりました。

  • 無味乾燥な歴史の教科書で戦後史や現代史を学ぶより、この本一冊をじっくり時間をかけて読むべきだと思う。長すぎず短すぎず、良くまとまっている。

    戦後史や現代史は学校でじっくり教えられる機会が少ない。(学期の最後に学ぶことが多く駆け足になる)そのため、多くの人が戦後史や現代史の基本的なことも知らない。

    戦後日本がどのように船出し、どんな困難を克服して今日に至ったのか、本書を通じて学べると思う。

  • 太平洋戦争で失ったものを日本は昭和後半に取り戻す。しかし、それも泡と消える。日本人が虚構を愛する物語後半。


     1991年に日本の絶頂は終わる。40年周期で言えば、2016年現在は登っている最中である。そしてあと10年くらいで日本は再び没落する。

     この先、日本人はどんな虚構に踊らされ、熱狂するのか。

     安倍さんか?安倍さんなのか??しかし、タイミング的にはどんぴしゃだ。



     昭和の首相と現代の首相の違いを挙げていた。昭和の首相は政治課題の達成のために動き、その達成とともに退陣した。そういう抽象的存在として政治リーダーになっていた。
     今の首相は明確な政治目標がない。なんとなく世の中をよくする。それで首相に長居する。もっとシンプルにわかりやすくなってほしいという明確な答えが見えた。


     半藤氏いわく「民法を変えさせたのは日本に甚大な影響を与えた。」日本の古き良き家制度をぶっ壊したのが民法改定。自由主義にしたから失ったものも多かった。

  • 教科書では教えていない近代の歴史を様々な証言や資料を基に分かりやすく語っている。

  • 日本人必読書

  • <目次>
    はじめの章  天皇・マッカーサー会談にはじまる戦後
    第1章    無策の政府に突きつけられる苛酷な占領政策
    第2章    飢餓で”精神”を喪失した日本人
    第3章    憲法改正問題をめぐって右往左往
    第4章    人間宣言、公職追放そして戦争放棄
    第5章    「自分は象徴でいい」と第二の聖断
    第6章    「東京裁判」の判決が下りるまで
    第7章    恐るべきGHQの右旋回で
    第8章    朝鮮戦争は”神風”であったのか
    第9章    新しい独立国日本の船出
    第10章    混迷する世相・さまざまな事件
    第11章    いわゆる「五五年体制」ができた日
    第12章    「もはや戦後ではない」
    第13章    六〇年安保闘争のあとにきたもの
    第14章    嵐のごとき高度経済成長
    第15章    昭和元禄の”ツケ” 
    まとめの章  日本はこれからどうなるのか

    <内容>
    戦後史の決定版。わかりやすかったのは、「まとめの章」に載っている戦後史の分類。①1945年8月15日~1951年。占領の時代 ②1952年~1960年。政治闘争の時代。 ⓷1961年~1865年。経済第一の時代 ④1966年~1972年。 自信回復の時代。 ⑤1973年~1982年。価値観見直しの時代。⑥1983年~1989年。国際化の時代。この分類はうまくまとまっている。

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著者プロフィール

半藤 一利(はんどう・かずとし):1930年生まれ。作家。東京大学文学部卒業後、文藝春秋社入社。「文藝春秋」「週刊文春」の編集長を経て専務取締役。同社を退社後、昭和史を中心とした歴史関係、夏目漱石関連の著書を多数出版。主な著書に『昭和史』(平凡社 毎日出版文化賞特別賞受賞)、『漱石先生ぞな、もし』(文春文庫新田次郎文学賞受賞)、『聖断』(PHP文庫)、『決定版 日本のいちばん長い日』(文春文庫)、『幕末史』(新潮文庫)、『それからの海舟』(ちくま文庫)等がある。2015年、菊池寛賞受賞。2021年没。

「2024年 『安吾さんの太平洋戦争』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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