増補 近代の呪い (958;958) (平凡社ライブラリー 958)

著者 :
  • 平凡社
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784582769586

作品紹介・あらすじ

『逝きし世の面影』の著者が近代を総括し生きづらさの根源を問う魂の講義録。旧版刊行時にスタジオジブリの機関紙「熱風」に掲載されたインタビュー「近代のめぐみ」を収録。

感想・レビュー・書評

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  • 東2法経図・6F開架:209.6A/W46k//K

  • 近代と国民国家:時代区分 国民の誕生 幕末期の民衆意識 近代の成立要件=自立的民衆正解の解体+知識人の出現 管理社会 国民国家における人間の条件 西洋化としての近代:近代化=西洋化図式 正解を制覇した西洋文明 経済課された世界 西洋モデルの普遍化 西洋近代の贈り物 特殊を通じた普遍の創造 フランス革命再考:アンシアン・レジーム 絶対王政 国民議会 新しい人間→恐怖政治 革命の府の遺産の連鎖 近代のふたつの呪い:近代の所産 身分制社会における平等 世界の人口化 人間中心主義の帰結 近代のめぐみ:進歩と伝統

  • 著者の失敗は「逝きし世の面影」などというロマンチックな題名をつけたことなのだろう。第一話の「自立的民衆世界」などというのも、美的イメージを喚起させてしまう。
    大筋では、著者の考え方、近代社会というものの見方にはうなづけるので、読むに値する本ではある。

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著者プロフィール

1930年、京都市生まれ。
日本近代史家。2022年12月25日逝去。
主な著書『北一輝』(毎日出版文化賞、朝日新聞社)、『評伝宮崎滔天』(書肆心水)、『神風連とその時代』『なぜいま人類史か』『日本近世の起源』(以上、洋泉社)、『逝きし世の面影』(和辻哲郎文化賞、平凡社)、『新編・荒野に立つ虹』『近代をどう超えるか』『もうひとつのこの世―石牟礼道子の宇宙』『預言の哀しみ―石牟礼道子の宇宙Ⅱ』『死民と日常―私の水俣病闘争』『万象の訪れ―わが思索』『幻のえにし―渡辺京二発言集』『肩書のない人生―渡辺京二発言集2』『〈新装版〉黒船前夜―ロシア・アイヌ・日本の三国志』(大佛次郎賞) 『渡辺京二×武田修志・博幸往復書簡集1998~2022』(以上、弦書房)、『維新の夢』『民衆という幻像』(以上、ちくま学芸文庫)、『細部にやどる夢―私と西洋文学』(石風社)、『幻影の明治―名もなき人びとの肖像』(平凡社)、『バテレンの世紀』(読売文学賞、新潮社)、『原発とジャングル』(晶文社)、『夢ひらく彼方へ ファンタジーの周辺』上・下(亜紀書房)など。

「2024年 『小さきものの近代 〔第2巻〕』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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