義経記 (1) (東洋文庫 114)

  • 平凡社
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  • Amazon.co.jp ・本 (292ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784582801149

感想・レビュー・書評

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  • 常盤御前の都落ちから義経の都落ちまでが収録されていますが平家との戦の内容が義経記ではあっさり省かれているとは思ってもいませんでした。平家物語にあるような詳細な戦模様を期待していたので肩透かしを喰らった気分ではありますが訳が読みやすく面白かったです。
    各巻末の注釈で異本や他の義経の登場する本との違いが分かりやすく表にまとめられているのが良いです。
    解説に折込まれている弁慶に関する同様の記述で牛若との出会いが一般に知られているものとは逆に牛若の狼藉を弁慶が諌めに出かけると言う内容の物語が幾つかあるのには驚きました。誰を主人公に据えるのか、という違いが関係するのでしょうか。他作品との比較は色々と面白く興味深いです。

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著者プロフィール

明治43年生まれ、神奈川県出身。昭和8年國學院大學国文科卒。国文学者。國學院大學元学長。角川書店で複数の「古語辞典」編纂にあたる。著書に、『平安時代文学の研究』(昭35 角川書店)、『王朝文学前後』(昭44 角川書店)、『佐藤謙三著作集』全5巻(平17 角川学芸出版)、『読み下し日本三代実録』上下巻〈復刻〉(共著 平21 戎光祥出版)など。昭和50年逝去。

「2012年 『久保田淳座談集 暁の明星 歌の流れ、歌のひろがり』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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