耳袋 (1) (東洋文庫 207)

  • 平凡社
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  • Amazon.co.jp ・本 (410ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784582802078

感想・レビュー・書評

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  • 著者 根岸鎮衛は江戸時代中期の幕臣で、佐渡奉行・勘定奉行・町奉行を歴任し、昔の話も含め、それぞれの場所にいたときに知人達から見聞きした事を書き留めた。それらの随筆が「耳嚢(みみぶくろ)」として残され、それが写本によって伝わった。全部で十巻あったらしいが、残された物を東洋文庫として2冊にまとめたうちの一冊。書き起こしなので、当時の文体だったり、難しい漢字も使われており、読みにくいが、内容的には武家から町人、農民たちが、狐狸に取り憑かれた話とか、猫の話など不思議な話が多く、また詐欺にあったり、孝行話だったり、多岐にわたって江戸時代の人たちが、いろんな現象をどう捉えていたのかなどがわかり、とても面白い。

  • (全巻合わせての感想)
    鈴木 棠三編著

    凄く面白かった。佐渡奉行、勘定奉行、南町奉行等に着任した江戸時代のエリートが見聞きしたことを書き留めて置いたのが本になったもの。

    江戸中〜後期の人々の生活や何を信じて、どのような道徳観があったかを計ることができる。また奉行を務めた人の清廉潔白な姿勢が伺えてこの時代の役人の立派さも分かる。

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