人倫訓蒙図彙 (東洋文庫 519)

著者 :
  • 平凡社
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  • Amazon.co.jp ・本 (344ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784582805192

作品紹介・あらすじ

元禄時代のあらゆる階層の職業ほぼ500を、その使用する器物とともに簡潔に説明、図示した生活図解百科。とくに職人や芸能者については、華やかな都市生活をかいま見るようで楽しい。翻刻に当っては、できるだけ原本の体裁に近づけ、注と索引を付けた。

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  • 元禄3年刊行『人倫訓蒙図彙』(じんりんきんもうずい)7冊を翻刻したもの
    7巻の内容は以下の通り(国会図書館デジタルコレクション)
    巻1 公卿、武家、僧
    http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2592439?tocOpened=1

    巻2 能藝部(のうげいふ)~諸師諸芸
    http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2592440?tocOpened=1

    巻3 作業部(さごうのふ)~農村、山村、漁村などの生業
    http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2592441?tocOpened=1

    巻4 商人部(あきんどふ)
    http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2592442?tocOpened=1

    巻5 細工人部(さいくにんふ)
    http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2592443?tocOpened=1

    巻6 職之部(しょくのふ)
    http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2592444?tocOpened=1

    巻7 勧進餬部(くハじんもらいのふ)
    http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2592445?tocOpened=1


    挿絵 蒔絵師源三郎 ただし、全編が源三郎の作品かどうかは疑問視されている

    *蒔絵師源三郎 まきえし-げんざぶろう
    ?-? 江戸時代前期の浮世絵師,蒔絵師。
    元禄(げんろく)(1688-1704)ごろ,大和奈良の人。「人倫訓蒙図彙(じんりんきんもうずい)」1-2巻,および井原西鶴(さいかく)の浮世草子の挿絵などをかいたという。(デジタル版 日本人名大辞典+Plusより)

    じんりんきんもうずい【人倫訓蒙図彙】
    風俗事典。著者未詳。画は蒔絵師源三郎。1690年(元禄3)刊。7巻。各階層における種々の職業・身分に,簡潔な説明を加え,あわせてそれらの特徴的所作や使用される器物を描いた図を掲げる。巻一は公家,武家,僧侶に関するものを扱い,巻二以下,能芸部,作業部(おもに農工),商人部,細工人部,職之部という構成で,最終巻は遊郭,演劇および民間芸能など。京都を中心に当時の風俗,生活を知るための貴重な資料。【鈴木 淳】 (世界大百科事典 第2版より)

    *勧進(かんじん)とは
    仏教の僧侶が衆庶の救済のための布教活動の一環として行う行為の1つで勧化(かんげ)ともいう
    直接民衆に説いて念仏・誦経などの行為を勧める者や寺院・仏像などの新造あるいは修復・再建のために浄財の寄付ともいわれる

    *巻3より~おちやない~「おちていないか」からなった言葉で、落ちた髪を買い取って、かつら(つけ毛?)として売っていた物売り女の一種
    以下の記述あり
    http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%89%A9%E5%A3%B2%E3%82%8A

    特に巻7がおもしろい
    新興宗教まがいのものもたくさんあり、庶民の生活が想像される 
    例)粟嶋殿(あわしまどの)京都粟嶋堂http://www.geocities.jp/awashimado/のPRマンということかな

    すべてにおいて、巻1以外は自称の職業だったのではないかと思えるほどバラエティにとんでいるし、細かい。
    江戸の人の柔軟さとたくましさがわかる

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