- Amazon.co.jp ・本 (439ページ)
- / ISBN・EAN: 9784582808230
作品紹介・あらすじ
イザベラ・バードの明治11年(1878)日本への旅の真実がありありとわかる決定版。正確な翻訳と緻密な研究による徹底した注で読む。第2巻は、新潟、山形、秋田、青森を旅ゆく。
感想・レビュー・書評
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注釈をきちんとひろって読むのも結構重要かも。
初読の時は、単に地域格差が大きいという印象で終わっていたが
戊辰戦争で痛めつけられた土地で回復していない場所もあったんだ
と今回気付いた。
あと、今でも田舎ではありがちなんだけど、既に居住していない人の
名前も表札に残っている場合がある事。
これ表面だけみてると凄い大家族のように見えるんだよね(苦笑)
この本だけでも面白いけど、関連書も読むとまた違った風景が見えてくる。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
先日、秋田全地域を1週間かけて廻り、得た感想は「日本昔ばなしの世界」ということ。言い過ぎかとも思うが、どうしてもその思いは離れず、であれば、本当の昔はどうだったんだろうと思い、以前挫折したイザベラバードの日本奥地紀行の東北エリア版を読んでみた。1800年代の東北地方について、細かく、風景、風俗、風習を若干の差別意識とそれ以上の感動を元に北海道に渡るまでを書き留めている。リアリティのある描写は目の前にバードが見ている景色を想像させ、当時の苦難の道のりを一緒に旅している気分にさせるいい本。肝心の秋田は意外に都会であった部分もあり驚く。このままの勢いで北海道編も読破したい。それにしてもあまりに過酷な旅のようで、このバードという人のタフさに感心する。現代のバックパッカーとか話にならない、鉄腕ディーヴァ。
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訳の金坂さんは、沢庵を大根と訳した他の訳者のことが、許せないということがとてもよく伝わってきました。