- Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
- / ISBN・EAN: 9784582824667
感想・レビュー・書評
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メザシの土光さんとして有名な土光敏夫の偉人伝。
関係者から聞く様々なエピソードは、昭和の経営者らしく豪胆なものが多い。声が大きく怒って怖いと思われている一方で、家では静かで酒を飲まず書斎に篭って本ばかり読んでいたという二面性が魅力的だ。
口下手だが心で話すという印象だったそうだ。
この時期は田中角栄や本田宗一郎などもおり、傑物が多い時代である。
書籍としては関係者のヒアリングや、既存の本を引用したり、充実している。一方で時代背景や外堀の話が多く、もう少し土光氏の人柄に迫りたかった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
メザシの土光さん
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尊敬する人物であったため感情移入して読んでしまった。
理と情、合理性と人情、相反する基準を柔軟に用いる荒法師。
合掌。 -
日本軍が民間から接収したダイヤなどの貴金属や軍需物資〈数十兆円)が、児玉誉士夫や辻嘉六が関わり政治家の鳩山一郎や河野一郎らに渡って自由党の結資金に化けた。GHQがその退蔵物資を自らの管理下に置こうとして置いたのが、東京地検特捜部の始まり。岸首相が、CIAから多額の資金援助を受けていた。安保闘争の国民の抗議行動の節目が変わったのは、CIAが仕組んで、新聞7社に、デモ隊の行動を暴力と断罪したから。その元は、朝日新聞の論説委員が、戦中ドイツ赴任時にCIAと協力して対米終戦工作をした。
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日に新たに、日々に新たなり
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60点主義で即決せよ。決断はタイムリーになせ。決めるべきときに決められないのは度し難い失敗だ。
GHQ 東京地検に隠匿退蔵物資事件捜査部を新設させた。これが特捜部の始まり
さびつくより、すり切れる方がまし
GE,JP Morgan 東芝、日立、石川島
ウエスティングハウス ロックフェラー 三菱
スタンバック 東亜燃料
カルテック 日本石油
シェル 昭和石油
めざしの土光さん 情報戦の一環 私生活を絶対表にださなかった めざしをおくったのは電力界のフィクサー 松根宗一
現在
東芝ーウエスティングハウス
日立ーGE
三菱ーアレバ
の三極体制 -
時代的には、海賊になった男と重なるわけだけど、こっちは実名を出したノンフィクション。あまり想像で自由に書くわけにもいかず、後半の多くは土光のエピソードがやや薄い、行政改革委員会の動きに費やされている。
清貧の経営者、その気骨と、ある意味群がる人々。 -
伝説のエンジニア兼経営者兼活動家である土光敏夫氏の人生。まさに「気骨」の人。
信念に基づき、私欲を捨て、気迫に迫る行動で数々の不可能を可能にしてきた。加えて、人情家であることが人を引き付ける。