本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
- Amazon.co.jp ・本 (624ページ)
- / ISBN・EAN: 9784582831689
感想・レビュー・書評
-
サルトルはほんとクソ野郎だな。
あと『存在と無』の無味乾燥さの理由がよくわかった気がする。
当時のENSが男性優位的でお堅い哲学的な文体を全体が好んでいたという抗い難い環境的要因がそうさせている。
一人の作家の内面には決して癒しえぬ深い溝が存在するが、それを後代の人間があれこれと気にかけ「ああしていれば良かった」と言うのは安直。
彼女にとっての自由の指針は間違いなくサルトルだったし、逆に彼がボーヴォワールに精神的な枷をはめていたのは仕方ないことだしアンビバレントに苛まれていたのは他の人間と変わらない。
自由を生きた人間にとって不条理で苦しい受難の生をどれだけ受け入れるか、それだけだから。詳細をみるコメント0件をすべて表示
全1件中 1 - 1件を表示