中国古代史論 (平凡社選書 125)

著者 :
  • 平凡社
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  • Amazon.co.jp ・本 (331ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784582841251

作品紹介・あらすじ

中国の古代史の上にはじめて都市国家の存在を証明し、中国の古代史像を鮮明に浮彫りした力篇。司馬遷の『史記』を歴史と文化・説話に関わらせながら、古代の政治と市民生活のパフォーマンスを眼前に彷彿させてくれる名篇など、歴史を見る目のしなやかさに定評ある著者の、およそ半世紀にわたる古代史研究の精萃。

感想・レビュー・書評

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  • 中国古代国家は西洋のギリシャ・ローマと同じく都市国家、領土国家、古代帝国の段階を踏んで発展、しかし都市国家の時代が西洋に比して短くために市民の自由闊達な交流が十分醸成せず民主主義が発生しなかったという史論が述べられている。
    また史記の内容を精査し、文章の成立時期や文化風俗についても述べられている。

  • 中国の都市国家という新しい視点から切り込んだ一冊。個人的に城郭だの風俗だののところが非常によかった。

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著者プロフィール

1901-95年。長野県生まれ。京都帝国大学文学部史学科卒業。京都大学名誉教授。文学博士(京都大学)。文化功労者。専門は,東洋史学。主な著書に『東洋に於ける素朴主義の民族と文明主義の社会』(1940年)、『アジア史概説』全2巻(1947-48年)、『雍正帝』(1950年)、『九品官人法の研究』(1956年、日本学士院賞)、『科挙』(1963年)、『水滸伝』(1972年)、『論語の新研究』(1974年)、『中国史』全2巻(1983年)ほか多数。『宮崎市定全集』全24巻+別巻1(1991-94年)がある。

「2021年 『素朴と文明の歴史学 精選・東洋史論集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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