- Amazon.co.jp ・本 (263ページ)
- / ISBN・EAN: 9784582852165
作品紹介・あらすじ
第一次世界大戦は、一方でロシアの革命を生み出し、また多くの青年たちの新たな思想・芸術運動を生み出した。レヴィ=ストロース、アンドレ・ブルトン、ジョルジュ・バタイユ、アンドレ・マルロー、ジャン=ポール・サルトル、シモーヌ・ヴェイユ。これらの思想家たちの若き日の知られざる結びつきと奮闘、右翼・左翼への政治的彷徨、相互批判・協力・乖離のドラマ。二十世紀後半に重要な役割を果たした思想家たちの、思想と行動の模索の時代を描いた壮大な精神史。
感想・レビュー・書評
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第1章 囚われのアンドレ・マルロー
第2章 レヴィ=ストロースと「建設的革命」
第3章 ブルトンとトロツキー、そしてナジャ
第4章 バタイユと「民主的共産主義サークル」
第5章 政治セクトの季節
著者:桜井哲夫(1949-、足利市、社会学)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
[ 内容 ]
第一次世界大戦は、一方でロシアの革命を生み出し、また多くの青年たちの新たな思想・芸術運動を生み出した。
レヴィ=ストロース、アンドレ・ブルトン、ジョルジュ・バタイユ、アンドレ・マルロー、ジャン=ポール・サルトル、シモーヌ・ヴェイユ。
これらの思想家たちの若き日の知られざる結びつきと奮闘、右翼・左翼への政治的彷徨、相互批判・協力・乖離のドラマ。
二十世紀後半に重要な役割を果たした思想家たちの、思想と行動の模索の時代を描いた壮大な精神史。
[ 目次 ]
第1章 囚われのアンドレ・マルロー(マルローという名の骨董商;アンコール遺跡とヨーロッパ人 ほか)
第2章 レヴィ=ストロースと「建設的革命」(若き日の肖像;サルトルとニザン ほか)
第3章 ブルトンとトロツキー、そしてナジャ(「シュルレアリスム第二宣言」まで;共産党ボリシェヴィキ化の背景 ほか)
第4章 バタイユと「民主的共産主義サークル」(ブルトンの非難とバタイユの反撃;バタイユという男 ほか)
第5章 政治セクトの季節(腐敗した政財界と右翼・左翼の攻撃;二月六日の流血事件と既存秩序の崩壊 ほか)
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[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ] -
ここで紹介されている思想家たちの思想について、あまりよく知らなかったので、彼らにあまり親近感を感じることも無かったんだけど、ちゃんと知っていればおもしろい本だったかもしれない。思想家たちが当時、どのような刺激や影響を受けたり与えたりしながら、個人個人の思想を強めたり深めたりしていったのか、興味があったんだけど、そこには、美しい人間関係というよりも、どろどろの愛憎が渦巻いていて、人の思想というのは、結局、愛や憎悪の欲求の上にしか完成を見られないのかもしれない、という印象を受けた。